GM、2010年に向けて低燃費直噴エンジンを増加

GMは、少量の燃料でより多くのエネルギーを生み出し、排ガスの排出量も少ない直噴エンジン搭載車のラインナップを急速に増やしている。

今回、5人乗りGMC「テレーン」の2010年新型モデルが、新たにその仲間入りを果たす。この新型テレーンは、GM北米事業が手がける直接噴射エンジン搭載の2010年モデルの18番目となり、これは他のどのメーカーよりも多い数字である。

新型テレーンは、直接噴射式の新型2.4L 4気筒エンジンまたは3.0L V6エンジンを標準搭載。2.4L搭載モデルの場合、1ガロン当たりおよそ30マイルのハイウェイ燃費が見込まれる(米国環境保護庁認証待ち)。これにより、新型テレーンは、ハイウェイ燃費において、クロスオーバーSUVクラスのトップの座を獲得する。

直噴エンジンを搭載したその他のGM新モデルとしては、ラグジュアリーセダンの2010年型ビュイック「ラクロス」、スポーティな2010年型シボレー「カマロ」、新設計された2010年型キャデラック「SRX」や2010年型シボレー「エクイノックス」クロスオーバーなどがある。GMでは来年、8種類の卓越した直噴エンジンを、上記モデルを含む合計38のモデルに搭載し、世界的に展開する構想である。

■直噴エンジンの仕組みについて

従来のポート噴射エンジンでは、燃焼室に入る前に空気と燃料が混合される。GMの直噴エンジンの場合は、燃料がシリンダーに直接スプレーされて、そこで空気と混合される。ピストンが上死点に達すると、点火プラグによってその混合物が点火される。そしてシリンダー内で燃料が蒸発すると、空気と燃料の混合物は冷却される。これにより燃焼室ではより圧縮率の高い圧力の利用が可能になり、エンジンのパワーと効率を上げることができる。

直接噴射の場合、エンジンの低温始動時に低温でも点火しやすい様、点火プラグ周りで、より濃厚な空気と燃料の混合物を作ることが可能。その結果、通常最も有害なガスが排出される低温始動時やウォーマップ時に、エンジンをよりスムーズに稼動させ、また排出ガスも減らす。GMの直接噴射エンジンは、低温始動時の排ガス量を25%減少させることができる。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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