アバルト、チンクエチェントを4月18日より販売開始

アバルト、チンクエチェントを4月18日より販売開始

フィアットは、アバルト チンクエチェント(ABARTH 500)を2009年4月18日より販売開始する。

今回販売開始されるアバルト チンクエチェントは、1,368cc 16バルブ、ターボチャージドエンジンに5速マニュアルギアボックスを装備し、全国メーカー希望小売価格は2,950,000円(税込)となる。

1950年代後半から1960年代にかけてアバルトは、庶民でも所有できる車、あるいは日常の風景の中にある車をベースにチューニングを施し、モータースポーツで数々の勝利を収めました。その名は人々に勇気を与え、チャレンジ、パッション、スピードと同義語になるほど広く知れ渡り、今でも語り継がれる伝説となってきました。中でも、フィアット500やフィアット600(フィアット500より先にデビュー)をベースにしたアバルト車の姿は、モーターエンスージャストの記憶の中に深く刻み込まれている。

2007年に設立された新生アバルトは、モータースポーツを愛するすべての人々の夢にこたえて復活し、アバルト グランデ プント(ABARTH GRANDE PUNTO)に続く第2のモデルとして、伝説のシンボル的な存在である。

■フィアット グループ オートモービルズ社のスタイルセンターで生み出されたアバルト チンクエチェントのスタイルは、サソリの伝統を忠実に再現することはもちろん、単なるドレスアップモデルはなく、この車の性能を最大限に引き出すものとなっている。アバルト チンクエチェントのスタイリングアプローチを最もよく表しているのが、様々なエレメントの空力性能や機能に細心の注意が払われていることです。

■リアビューで個性を放つディフューザー一体型のリアバンパー、デュアルエキゾーストパイプ、リアルーフスポイラーといったエレメントは、アバルト チンクエチェントにスポーティーなルックスだけでなく優れた空力性能を与える。一方フロントエンドは、アバルト チンクエチェントが純然たるGTであることを物語っている。3つのパートからなるエアインテークの中央のインテークはベーシックモデルより大きな開口面積となり、ナンバープレート上方のアッパースロットの幅も広がる。また、バンパー両サイドのインテークは2つのインタークーラーが装備される位置にあるため、開口部からインタークーラーを見ることができ、視覚的効果を上げるとともに確実なエアフローを実現する。

さらに、ターボチャージャー装備に必要なスペースを確保するため、アバルトブランドロゴを掲げるフロントエンドパネルは前方に移動され、エンジンルームが拡大。過去のABARTH 850 TCや1000 TCの外に露出したマニフォールドなどに見られるように、現実に即したより効果的な解決方法を見出す手法によって、アバルト チンクエチェントのサイドビューは、アバルトの伝統をより鮮明に主張している。

フロント中央にあるアバルトブランドロゴは、追加的なエアインテークの役割を果たしているクロームのトリムの中にあるスリットフィンに「浮かぶ」ように取り付けられている。また、両サイドのドアハンドル後方には、1960年代のABARTH 595や695からそのまま受け継がれた3色の稲妻が走るアバルト バッジが配置されており、このブランドのモーターレーシングに対する使命感を象徴している。

■徹底してレーシング性にこだわったアバルト チンクエチェントのインテリアは、スポーティなグラフィックの専用メーターパネルと、アナログ式の過給圧計を特徴としている。この過給圧計には、最適なギアシフトのタイミングをLEDの点滅でドライバーに知らせるシフトアップインジケーターが内蔵されている。

レッド/ブラック(一部除く)のレザーで仕上げられたアバルト チンクエチェント専用デザインのスポーツシートは、コーナリング時にもしっかり身体をホールドするようヘッドレストとバックレストが一体になったラップラウンド形状となっており、下部がフラットな“D”形状とした3スポークのレザーステアリングホイールや、ラバーインサートの入ったアルミ製スポーツペダルとともに、正確なドライビング操作を可能にしている。

■アバルト チンクエチェントは固定ジオメトリーのIHI製インタークーラー付ターボチャージャーによって過給される、1,368cc、直列4気筒DOHC16バルブエンジンを搭載。最高出力は135ps(99kW)/5,500rpm、最大トルクは18.4kgm(180Nm)/4,500rpm。さらに、ダッシュボード上の“SPORT”スイッチをオンにすると、コントロールユニットのマッピングとターボプレッシャーを調整してオーバーブースト機能が働き、最大トルクは21.0kgm(206Nm)/3,000rpmに増大、最高速度205km/h、0→100km/h加速7.9秒を記録する(いずれも欧州仕様メーカー計測値)。さらにステアリングへのアシスト量を減らし、スポーツドライビングに相応しいよりダイレクトなステアリングフィールを得ることできる。

力強くスムーズなこのパワーユニットは、環境にやさしいことも特徴です。アバルト チンクエチェントは、今年から実施される欧州の最も厳しい排出ガス規制Euro-5への対応を前提に設計されています。

■タイトコーナーなどでの旋回時に内輪が空転した場合、これにブレーキをかけLSD (リミテッドスリップディファレンシャル)と同様の効果を得るディバイスで、接地荷重の高い外輪への必要な駆動トルクを確保する、TTC(トルク トランスファー コントロール)を装備。

また、インジケーター(LED)が点滅することでギアシフトのタイミングをドライバーに知らせる。ノーマルモード時には燃費効率を高めるギアシフト、“SPORT”モード選択時にはこの車のパフォーマンスを最大限に引き出すシフトアップのタイミングをアドバイスしてくれる、シフトアップインジケーターを装備する。

■最も厳しい安全基準に適合するアバルト チンクエチェントは、このクラスでトップレベルの安全性を誇る。高性能で安定したブレーキに加え、135psのパワーユニットの優れた加速性やコントローラブルなハンドリングによって、悪条件下でもシュアなドライビングを可能としている。さらにこのクラスでは特筆に値する7つのエアバッグを標準装備。もちろん、ABS(EBD付)やESP(エレクトロニックスタビリティプログラム)、ASR(アンチスリップ レギュレーション)、坂道発進を補助するヒルホールドシステム、緊急時の制動に役立つHBA(油圧ブレーキアシスト)など、アクティブセーフティーを高める最先端のセーフティディバイスも装備している。

 なお、同日には、本年2月の東京と大阪に加え、名古屋と福岡にもアバルトディーラーがオープンすることになっており、当初予定の4大都市でのディーラー展開が完成する。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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