ジャガー・ランドローバー、ブラジルに約232億円規模の工場を開設
ジャガー・ランドローバーは、ブラジルのリオデジャネイロ州イタチアイアに、7億5,000万レアル(約232億5,000万円)規模の製造工場と、「エデュケーション・ビジネス・パートナーシップ・センター」を開設した。この新工場は、英国の自動車会社としては初めてラテン・アメリカにできる製造拠点となる。
ジャガー・ランドローバーにとっては、初となる英国外に新設する全額出資の工場であり、2014年に開設した中国の合弁工場に続いて、同社がグローバルで推し進める拡大戦略をさらに加速させることになる。また、ユーザーによりエキサイティングな新型モデルを提供でき、為替変動の影響を回避しながら世界でも競争力のあるビジネスを展開することが可能になる。
新工場では、ブラジル国内向けの「レンジローバーイヴォーク」と「ディスカバリースポーツ」を製造する。両モデルはブラジル全土の販売店で6月中に販売が開始される予定だ。
ブラジルでの製造
ブラジル工場は、ジャガー・ランドローバーが掲げる成長戦略に柔軟に対応できるような設計をしており、ブラジル市場に対する長期的なコミットメントを示すものでもある。
工場周辺の自然環境の保護や改善を目的に、工場内に雨水の集水施設を設置したり1,200本もの樹木を植えるなど、環境対策もしている。ジャガー・ランドローバーは、世界的に認められているLEEDゴールド・サステナビリティ認証の取得を目指しており、これが実現すればブラジルで初めてこの認証を取得した自動車組立工場となる。
工場には最新の製造技術を導入し、排出ガスに関して南米で最も高度な適合認証を受けている。
ジャガー・ランドローバーは、ブラジル自動車産業に対するコミットメントの一環として、シート、コックピット、エグゾースト、シャシーおよびパワートレイン・アセンブリといった主要コンポーネントを、Benteler社やIAC社といった地元のサプライヤーから調達する。さらに、ジャガー・ランドローバーは、将来的に増えていく現地製造、現地部品調達にサプライヤーが対応できるよう、技術支援サービスにも投資している。
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