アウディは、24時間耐久レースに「第二世代」ディーゼルレーシングスポーツカーの第一号車として、新型アウディR15 TDIを投入する。
ルマン24時間耐久レースは、軽量な構造、環境に優しいドライブコンセプト、考え抜かれたエアロダイナミクスなどは、ルマンを走るレースカーの開発でも、市販車と同様に重要である。そのため、レギュレーションではこれらの項目に関してエンジニアに大きな自由度を与えている。
アウディスポーツは、この自由度を創造力豊かに完全に活用し、かつてルマンを走ったあらゆるスポーツカーと大きく異なる新しいLMP1レースカーを開発した。
R15 TDI の心臓部には、完全に新開発されたV10 TDI エンジンが収まっている。最高出力600ps 以上、最大トルク1,050Nm 以上を発生する、最新のTDI 技術の結晶です。このパワーユニットは、R10 TDI モデルに搭載された12気筒エンジンよりもよりコンパクトかつ軽量で、燃料消費量もCO2 排出量も削減。ターボチャージャーおよび燃料噴射技術の革新により、エンジンレスポンスの向上も実現。また、R15 TDI はより軽量となった新世代ディーゼル粒子フィルター(DPF)も採用されている。
ルマンのレースで大きな重要性を持つエアロダイナミクスの面においても、R15 TDI はさらに向上。DTM 2008 のチャンピオンとなったアウディA4 と同様に、車両周りの空気の流れはCFD(コンピュータ流体力学)により最適化。採用されている数多くの革新的技術の中でも一目見てわかるものが、上方から吊るすタイプとなったリヤウイングや、高くなったノーズなどである。
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