日産及びニスモは、27日、2009年度のグローバルモータースポーツの活動概要を発表した。
日産は、「ワクワクするドライビング」をお客さまに提供する為に、モータースポーツ活動を事業の重要な一部と位置付け、本年も国内最高峰のチャンピオンシップであるSUPER GTシリーズGT500クラスをメインに取り組む。また、グラスルーツ活動支援のため、国内外のプライベートチームをサポートする活動を実施していく。
【車両】
・R35型「NISSAN GT-R」にて、SUPER GTのGT500クラスに出場する。
・参戦チームへの技術支援及び車両開発はニスモが行う。2009年型「NISSAN GT-R」は、以下の2点に重点を置いて開発を実施した。
1)規則変更による空力性能のリカバリー(オーバーハング短縮によるダウンフォース減少の抑制)。
2)パドルシフト、エアコンの採用によるドライバビリティの向上。
日産系チームとしては、ニスモ、HASEMI MOTOR SPORT、TEAM IMPUL、及びKONDO RACINGから1台ずつ、計4台の「NISSAN GT-R」で同シリーズGT500クラスに出場する。
日産系チームの総監督は引き続き柿元邦彦が務め、ニスモのチーム監督は鈴木豊が担当する。
HASEMI MOTOR SPORTのドライバーには、ニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム(NDDP)出身の安田裕信を新たに起用した。
【マーチカップ】
多くのお客さまにレーシングカーの楽しさを体感していただくため、入門クラスでありながら、本格的なレースが楽しめるマーチカップ(East Japan Series, West Japan Series, 及びNISSAN March Champion Cup)を開催する。車両にはデータロガー(記録装置)を標準装備し、参加者の運転技術の向上を図り易くしている。なお、マーチカップは、2009年をもって終了する。
【日本国内のプライベーター支援】
・SUPER GT GT300クラス
「フェアレディZ」でプライベート参戦するチームに技術支援を行なう。
・スーパー耐久シリーズ
「フェアレディZ」でST-1クラス及びST-3クラスにプライベート参戦するチームに技術支援を行なう。
【中国】
日産「ティーダ」で中国サーキット選手権(China Circuit Championship 通称CCC)のツーリングカー1600ccクラスに出場する東風日産乗用車公司に技術支援を行なう。CCCは、中国国内で生産された車両をベースに開発されたレーシングカーで争われる中国最高峰の国内選手権であり、2006年、2008年に獲得したチャンピオンの座を守るべく活動を続けていく。
【南アフリカ】
南アフリカ日産は、8年連続でドライバー選手権を獲得している南アフリカオフロード選手権に日産「ナバラ」で出場する。
【欧州】
FIA-GT1クラスに参加するレーシングチームに販売する車両の性能を確認することを目的に、ニスモが開発車両で4レース(賞典外)に出場する。出場にあたってギガウエーブモータースポーツをパートナーチームとする。ドライバーはミハエル・クルム(ニスモ)・ダレン・ターナー(ギガウエーブモータースポーツ)の予定。
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