FIA F1世界選手権第11戦ハンガリーGPは、ヘイキ・コバライネン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)がエキサイティングで緊張に満ちたレースで見事F1初優勝を達成した。
レースはスクーデリア・フェラーリのフェリペ・マッサが有利なように見えたが、残りわずか3周というところでマッサはトップからリタイヤとなり、ポイント獲得を果たせなかった。
第1コーナーでポールポジションのルイス・ハミルトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)を抜いてからはマッサがレースをリード、ふたりはレース全般で他集団から一歩抜け出す優位な展開をキープ。しかし41周目にハミルトンのタイヤがパンクし、2位から予定外の緊急ピットイン。パンクの原因に関してはブリヂストンとチームによって現在調査が行われている。これによって戦略には影響が出たものの、ハミルトンは5位までポジションを取り戻してレースを完走した。
ティモ・グロック(パナソニック・トヨタ・レーシング)がコバライネンに11秒遅れて2位フィニッシュ、キミ・ライコネン(スクーデリア・フェラーリ)が3位。ライコネンはスーパーソフトを使った最終スティントで1分21秒195のレース最速タイムを記録している。フェルナンド・アロンソ(INGルノーF1チーム)が5位のハミルトンに1.4秒の差をつけて4位でフィニッシュした。
6位はネルソン・ピケ(INGルノーF1チーム)、ヤルノ・トゥルーリ(パナソニック・トヨタ・レーシング)が7位、ロバート・クビサ(BMWザウバーF1チーム)が8位でポイントを獲得した。
「何て素晴らしい気分だろう。フェリペのエンジントラブルが発生して、2位になった時は信じられなかったよ。トヨタでの最初の年にこのような良い結果を得ることができたのはファンタスティックだね。エンジニア、メカニック、そしてファクトリーのみんなを含めたチーム全員に大きな感謝を捧げたい。予選の時から、非常に良いスピードが出せているのは分かっていたし、週末を通して我々には競争力があった。今日は好調なスタートを切れて、第1コーナーで順位を一つ上げることができた。ソフトタイヤを履いた最後のスティントまでは、本当にクルマは調子が良かったし、すべてがうまく行っていた。最後のスティントではかなり手こずってしまい、すぐにキミ・ライコネンが追い上げてきた。しかし昨年ここで開催されたGP2で、とても良いクルマに乗りながらもコース中盤で行き詰ってしまった経験から、ここのコースがどれだけ追い越しにくいかは知っていた。そのため、ミラーに映る彼を見たときに、どんなミスも犯せないのは分かっていた。今日はホッケンハイムの埋め合わせ以上の結果をもたらすことができたと思うが、我々はシーズン終わりまでポイントを獲得し続けなければならない。」
【お車の買い替えをご検討中の方へ】