全日本選手権フォーミュラ・ニッポン 第5戦が、鈴鹿サーキットで行なわれ、平手晃平(TP Checker IMPUL)が優勝した。
第1レースのチェッカーフラッグから2時間あまりのインターバルを経ての第2レース。リバースグリッドの対象となる8番手から順に、ポールポジションの本山哲(Team LeMans)までがグリッドへ。第2レースは20周の超スプリントレースのため、ひとつでもポジションを上げようとする各ドライバーのライン取りが交錯。2番手スタートの横溝直輝(KONDO RACING)は大きく遅れ、4番手スタートの平手晃平(TP Checker IMPUL)が2番手、3番手スタートのロイック・デュバル(PIAA NAKAJIMA)はポジションをキープした。
後方では、松浦孝亮(DoCoMo DANDELION)の右フロントタイヤが、伊沢拓也(ARTA)の左サイドポンツーンに接触し、伊沢がメインストレート上で反時計回りにスピンして、イン側からアウト側にコースを横切る。接触を避けるために、減速した石浦宏明(Team LeMans)の右リアタイヤに井出有治(ARTA)の左フロントタイヤが乗り上げ、井出のマシンは宙を飛んだ。井出のマシンはそのままアウト側の芝生まで横転しながら進んでいきストップ。幸いドライバーに怪我はなかった。一方、石浦は井出のマシンが乗り上げた衝撃で左方向に向き、その後方から来ていた土屋武士(DoCoMo DANDELION)のマシンと再接触。土屋もこの接触でマシンにダメージを負い、コース脇にストップ。松浦も足回りにダメージを負い、デグナーまで進んだところでマシンを止めた。こうして、いきなり5台のマシンが姿を消すとともに、コース上にはセーフティカーが導入された。
マシンの回収が終わり、レースの再スタートが切られた後、本山は13周までつけ入る隙を与えなかったが、14周目の東コースで差を詰めてきた平手が、西コースで急接近。スプーン立ち上がりから本山のスリップに入った平手が、130R手前でイン側に並ぶと、ストレートスピードの速さを生かして本山の前に出ることに成功した。
結果、第2レースではルーキーの平手が初優勝を果たし、2位にデュバル、3位に本山。本山は今季初表彰台を獲得した。以下、ロッテラー、オリベイラまでがポイントを獲得している。
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