ホンダは、7月7日から開催される北海道洞爺湖サミットの「環境ショーケース」に提供する新型燃料電池車「FCXクラリティ」の日本仕様車を公開した。また、日本でのリース販売は11月に開始する予定。
日本での販売先は当面、官公庁および一部の限定された民間企業へのリース販売を計画している。これに加え、より多くの一般の方々に「FCXクラリティ」に実際に接していただき、燃料電池車の魅力を体感していただくため、来年より日本全国で様々なイベントを開催することを予定している。
「FCXクラリティ」は、燃料電池車専用として設計され、Honda独自開発の燃料電池スタック「V Flow FCスタック」を核に、燃料電池車だからこそできるデザイン、パッケージ、そして異次元のドライブフィールを実現。走行中にCO2を全く排出しない究極のクリーン性能だけでなく、クルマとしての新しい価値と魅力を提供する。
「V Flow FCスタック」は、大幅な性能向上と軽量・コンパクト化を達成し、先代FCXに搭載しているHonda FCスタックに比べ出力を86kWから100kWに向上させ、-30℃での低温始動も可能としている。また軽量・コンパクト化した燃料電池をセンターコンソールに配置することなどにより、低全高のセダンフォルムとゆとりある空間を両立。航続距離も30%向上し、620kmとした。日本仕様車では、冷暖房機能を備えた温度調節機能付シートを前席に加え後席にも採用している。
販売計画台数は、日米合わせて年間数十台、3年間で200台程度を予定している。
<新型燃料電池車「FCXクラリティ」の日本仕様新技術>
・ 世界初の植物由来の新素材「Hondaバイオファブリック」をインテリア表皮に採用
・ 冷暖房機能を備えた温度調節機能付シートを全席に採用
・ 電気制御を活用したコンパクトで操作しやすい変速機「シフト・バイ・ワイヤ」を採用(Hondaとして初採用)
・ 良好な後方視界とトランクルームのプライバシーを両立させた視界制御付エクストラウインドウを採用
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