2007/7/4 17:56
ホンダ、世界初のナビゲーションシステム「豪雨地点予測情報」、「地震情報」、「主要道リアルタイム地図更新」を発表
ホンダは、新規開通した主要道路を、世界で初めて即時にナビゲーションシステムのルート誘導に反映できる「主要道リアルタイム地図更新」を開発したと発表した。
さらに、「インターナビ・プレミアムクラブ」が提供するサービス「インターナビ・ウェザー」に、カーナビゲーション向けとしては世界初の「豪雨地点予測情報」と、「地震情報」を追加し、2007年7月5日よりサービスを開始する。
また、世界初の「主要道リアルタイム地図更新」と、地震発生時の「位置情報付き安否連絡」サービスは、本年秋に発売する新型フィットから順次展開。
■「主要道リアルタイム地図更新」 「主要道リアルタイム地図更新」は、携帯電話通信により、目的地までのルート周辺に新規に開通した主要道路を、数分で地図データに反映することが可能。開通後すぐに新しい道路データを使った最適なルート誘導を可能とした。
この技術は、新規に開通した道路を含む地図データと元のデータを比較して、変化のあった差分データのみを抽出することでデータサイズを小さく抑え、携帯電話通信を用いた配信を可能にした。また、ナビゲーションシステム内では、受信したデータを小さな単位ごとに更新できるため、数分程度で新規開通道路を地図に反映することができる。
また、この技術を「インターナビ・プレミアムクラブ」の特長である「地図データ無償更新」にも用い、DVD-ROMでHDD内の全地図更新用の差分データを供給することができる。さらに、自車の位置や目的地までのルート周辺を優先的に更新し、その後、バックグラウンドで全国の地図データを自動で更新する仕組みとした。これにより、従来のようなHDDの取り外しや預かりが不要となり、約30分程度で新しい地図の使用が可能となるため、ナビゲーションシステムが利用できない時間を大幅に削減できる。
■「インターナビ・ウェザー」に「豪雨地点予測情報」と
「地震情報」サービスを追加 このサービスは、ドライバーに豪雨地点や地震地域など、運転に影響を与える可能性のある情報を事前に通知することで、危険回避に役立てるとともに、安全で最適なルートの選択を可能とした。また、地震発生場所付近を走行している場合、車から自動で家族などに位置情報を送信し、迅速な安否確認を行うことを可能とした。
・インターナビ・ウェザー「豪雨地点予測情報」
財団法人 日本気象協会から提供される降雨予測情報をもとに、インターナビVICSの通過予想時刻にもとづく、約10分先までの時間雨量30mmを超える豪雨地点予測情報をナビゲーション画面に表示し警告する。
・インターナビ・ウェザー「地震情報」
財団法人 日本気象協会から提供される地震情報をもとに、ルート付近に起きた震度5弱以上の地震情報をナビゲーション画面に表示し警告することで、道路の陥没や崩壊などへの注意を促す。
・「位置情報付き安否連絡」
(新型フィットからサービス開始)
「地震情報」対象エリアの付近にいる車が、事前に登録しておいた家族などのメールアドレスに自動で位置情報を送信する。メールの受信者は、インターネットまたは携帯電話サイトの地図画面で位置確認が可能。さらに、ドライバーがナビ画面から送信操作を行うことにより、安否情報を伝えることもできる。