2007/5/28 18:13
【F1 第5戦】 トヨタ、「予選が我々のレースを決めてしまった」
第5戦モナコGP決勝レースで、トヨタは、予選結果が響き、ヤルノトゥルーリが15位、ラルフ・シューマッハが16位だった。
■コメント
ヤルノ・トゥルーリ (15位) 「決勝レースのスタート時、ほとんどエンジンが止まりそうになってしまった。私はクラッチを駆使して何とかレースをスタート出来た。スタートでの失速によって大きくポジションを落としてしまい、前に出られてしまったライバル車に追従するしかなかった。その後、予選の時と同様にブレーキが熱を持ち始めた。このため、速度を落とさざるを得ず、私に出来たのは最後までレースを走り抜くことだけだった。今日のレースは私にとって厳しいものだった。そして、次戦へ向けて懸命の努力を続け、改善を成し遂げなければならない」
ラルフ・シューマッハ (16位) 「1周目から混雑に阻まれてしまった。そのため、レースは非常に困難なものとなった。しかし、コースがクリアな状態ではライバル勢と比較してもペースは決して悪くなかった。後方ポジション故の混雑によって多くの時間を失っており、それは私の前がクリアな時のラップタイムからも分かるはずだ。レース後半はバランスも良くなり、もう少し攻める事が可能だった。予選でもっと良いポジションが得られていれば、明らかに、今日はポイント争いに加われていたはずだ。予選が我々のレースを決めてしまった。しかし、次戦こそはより良い結果を目指し、全力でアタックする」
新居章年
技術コーディネーション担当ディレクター 「ポイント獲得は出来なかったが、タフなレースで2台揃って完走したことは、前向きに考えたい。レースはスタート直後の第1コーナーの混乱の中で、2台共に順位を落とし、最初から厳しい展開だった。また1回の給油戦略を採るために燃料を多く積んだ影響や、モナコ特有のコースの性格からブレーキの温度上昇に苦しんだが、ドライバー、チームの冷静な対応で車をフィニッシュラインまで持ち込むことが出来た。今回上手く行かなかったところをしっかり修正し、カナダ、アメリカの連戦に向かいたい」
冨田務
TMG会長 兼 チーム代表 「正直なところ、モナコに来る前は我々の競争力について非常に強い自信を持っていた。そして我々は木曜日には本当に速かった。このことは決勝レースへ向けて非常に有望だと思っていたが、土曜日の公式練習で我々は苦しみ、午後の予選では正直に言って失敗に終わった。我々は本当に多くのポジションを失い、14番手と20番手からのスタートとなってしまった。このポジションが決まった時点で、我々には何も出来ないに等しかった。さらに悪いことに、実際のレースではヤルノ・トゥルーリは、スタート時にほとんどエンジンが止まってしまい、多くのライバル車にパスされてしまった。またラルフ・シューマッハも何台かにスタートでパスされ、追い越しもほとんど不可能だった。その点を考慮すれば、両ドライバー共に今日は良い走りを見せてくれたと考えるが、チームとして、我々には何も出来なかった。今回学んだ非常に重要なことは、決勝レースにおいて最高のパフォーマンスを発揮出来るように体制を整えるということであり、次戦のカナダGPへと体制を整え、再び挑戦する」