2007/4/16 18:35
【F1 第3戦】 トヨタ、トゥルーリ7位入賞で3戦連続ポイント獲得
トヨタは、バーレーンGP決勝でJ.トゥルーリが2戦連続の7位入賞。後方スタートとなったR.シューマッハは粘り強く走り抜き12位でフィニッシュした。
■コメント
ヤルノ・トゥルーリ (7位) 「私にとっては非常に過酷なレースだったが、良いレースを戦うことが出来、私自身にとっても、チームにとっても満足の行く結果となった。プレッシャーに耐えることもレースであり、この結果は、私の経験と、“TF107”の全てを引き出したことによるものだ。ピットストップと戦略は完璧で、“TF107”のバランスも良かった。問題となったのは、集団の中でのバトルが非常に厳しかったことで、ライバルは皆私よりもストレートで速かった。私はライバルからの追撃を防ぎながら、同時に攻めなくてはならなかった。最高速の面で劣ったF1カーで攻めるのは困難なことだ。しかし、それだけに素晴らしいレースを戦えた。まるで優勝したときのように感じている。この2ポイントは、今日2歳の誕生日を迎えた我が息子エンツォに捧げたい」
ラルフ・シューマッハ (12位) 「この週末は初めから私にとって困難なものであった。そして今日も、後方からのスタートという厳しい一日となった。ヤルノ・トゥルーリがポイントを獲得出来、悪いレースではなかったが、私にとっては厳しい週末であり、金曜日から“TF107”を自分に合わせるために苦戦を強いられた。今日は良い結果で終えることが出来なかった。それは、私が常に集団の中に埋もれてしまっていたことを意味する。完璧なセットアップが出来なかったF1カーで上位に追いつくのは困難だ。良い一日ではなかったが、どうにもならなかった。これから懸命に作業を行い、全てを解析する必要がある。次戦スペインGPでは新しい空力パッケージが投入される予定であり、それによって更に前進出来ることを期待している」
新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター 「コース上の追い抜きが何度もあったヤルノ・トゥルーリの攻めた走りで、3戦続けてポイント獲得を果たし、今日はいいレースが出来たと思う。ラルフ・シューマッハはスタート直後の混乱で順位を落としたが、彼も積極的な作戦により12位で完走出来た。今日は風が強く、コースコンディションも良くなかったが、二人のドライバーが非常に頑張ってくれた。しかし、上位チームとの差はまだまだ大きく、スペインから始まるヨーロッパラウンドに向けては、“TF107”の改善を更に進め、もっと上を狙えるようにしたい」
ジョン・ハウエット : TMG社長 「我々にとって、非常に過酷だったが、エキサイティングなレースであった。そして、ヤルノ・トゥルーリは信じられないような走りを見せてくれた。彼は追い越しをしなければならないとき、そしてポジションを守らなければならないとき、どちらも見事にそれをこなした。特に終盤、彼は後方からのプレッシャーを受けながらも、2台のルノーを含めたライバルカーをパスする事が出来た。我々は彼の速さを見て、一回目の給油後の走行を長く取った。それによってレッドブルもパスすることが出来た。予選の時と比較すると、最高速は低下していたにもかかわらずだ。しかし、我々はその原因を調査しなくてはならない。スタートは予測していたよりも良くない結果となり、2台共にポジションを落とすことになった。スタートで順位を落としているのでは、予選でハードな戦いをしてきた意味が無く、この点は改善しなくてはならない。ラルフ・シューマッハはグリッドについてからずっとハードなレースとなってしまったが、彼は着実に走りきって完走を果たしてくれた。我々は彼のために、彼が運転しやすいF1カーを作り上げなければならない。全体的に見て、我々は着実なレースを戦い、予選の後に予想していた、チームで4番手という位置でフィニッシュし、それを実証出来て良かった。この週末は、開幕2戦の後も、我々のパフォーマンスが進化し続けているということを示せた。とはいえ我々はまだ望むレベルには達しておらず、全体的にペースを改善する必要があるが、今日の結果は励みになった」