2007/3/18 23:05
【F1 開幕戦】 スーパーアグリ、2台揃って完走。琢磨は12位
開幕戦オーストラリアGPの決勝レースで、SUPER AGURI F1 TEAMは、佐藤琢磨が12位、アンソニー・デビッドソンは16位だった。
■佐藤琢磨 (12位) 「まず最初に、チームのみんなによくやったと伝えたい。マシンの信頼性も高く、2台がそろってフィニッシュを果せたのは、ポジティブなシーズンのスタートといっていいだろう。スタートもエキサイティングだったし、団子状態だった1周目も楽しむことができた。ただ、コースのコンディションが一定ではなかったので、マシンのバランスに苦しみ、性能を十分に発揮することができなかった。しかし、学習のための経験としてポジティブにとらえて、ここから取り組みをスタートさせればいいと思う。2回目のピットストップでタイムロスしたので、それがフィニッシュの順位に響いた。残念だったけれど、いいパフォーマンスを見せることができたと思うし、とてもいいスタートを切ることができたので、マレーシアでまたいいレースをしたいと思う」
■アンソニー・デビッドソン (16位) 「スタートでマシンがアンチストールになって、動けなくなってしまい残念だった。もちろん、ターン1は最後尾だった。気持ちを切り替えて、レース序盤でポジションを取り戻そうと思った。十分なスペースは取っていたつもりだったのだが、スパイカーの1台をアウト側から抜こうとしたときに衝突した。マシンが空中にはね上げられて、激しく着地したので背中を痛めてしまった。その衝撃でラジオで話すのも難しいほどだった。次のレースのためにマシンのスピードを改善するには、セパンのテストでもっと長い距離を走ってマシンのバランスにどのような影響が出るのかを理解する必要がある。僕のマシンは大きなダメージを負って、ボディ右側全部がなくなってしまったし、フロアも壊れていた。ダウンフォースも大幅に失っていたはずだから、当然、スピードも出なかった。これが戦いということなのだろうが、どうしてもレースを最後まで走り抜き、初めてのグランプリのチェッカーフラッグを見たかったんだ」
■鈴木亜久里:SUPER AGURI F1 TEAMチーム代表 「みんなにありがとうと言いたい。この冬はテストでチームは本当に忙しかった。スタッフもメカニックもドライバーたちもよくがんばってくれた。昨日の予選はとてもいい結果だったが、レースでは少しアンラッキーだった。アンソニーはアンチストールでスタートがうまくいかなかった。琢磨はレースではいい戦いを見せたが、ピットストップがついていなかった。1回目のピットストップは時間がかかりすぎたし、2回目ではピットレーンに渋滞があって、いいタイミングでボックスを出ることができなかった。今日は2台がそろってフィニッシュできたというポジティブな一面もあったので、いいシーズンのスタートを切ることができたと思う」