2006/7/31 18:40
【F1 第12戦】トヨタ、J.トゥルーリが20番手から追い上げ7位入賞
第12戦ドイツGP決勝 J.トゥルーリが20番手から猛攻勇躍 7位入賞
R.シューマッハはスタート直後に接触で後退 厳しいレースを果敢に追い上げ9位フィニッシュ
■コメント
ヤルノ・トゥルーリ (7位) 「いつも、ドイツGPは予想外の結果をもたらす。この週末は、我々が望んでいたようには進まなかった。昨日の予選で、良い結果が得られなかったのはとても残念だ。しかし、後方からのスタートとなったけれど、“TF106B”のパフォーマンスと、素晴らしい結果には非常に満足している。信じられない好スタートを切り、多くのライバルカーを追い越し、とてもエキサイティングなレースが出来た。そして、レース中の走行ペースは非常に速く、今日の最終的な結果は、我々にとって励みとなった。チームには本当に感謝しなければならない。なぜなら、“TF106B”は非常に競争力が高く、今後のレースにおいて上位へ復帰できる大きな可能性を持っていると思うからだ」
ラルフ・シューマッハ (9位) 「もっと良い結果を得られたはずだけに、非常に残念な週末となってしまった。スタートは非常に難しく、その後の第3コーナーでD.クルサードと不運な接触を起こしてしまった。タイヤがロックし、彼を避けることは出来なかった。こういうことは、起こりうる一般的なレースアクシデントだ。結果は、一生懸命働いてくれたチームにとって残念なものとなってしまった。しかし、戦略通りに戦うことが出来ていたら、表彰台に届いていたと信じている。ヤルノ・トゥルーリが発揮したパフォーマンスでも分かるとおり、我々にはそれが可能だということを示した。次戦ハンガリーGPでは、より良い結果を期待している」
新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター 「粘り強く“TF106B”をフィニッシュラインまで運んでくれたラルフ・シューマッハと、ヤルノ・トゥルーリの両ドライバーに感謝したい。 “TF106B”のパフォーマンスの高さを示すことが出来たレースといえる。 しかし、レースまでの不具合などが無ければもっと上位を狙えただけに残念で仕方ない。 “TF106B”の信頼性を確固たるものとし、性能を十分発揮して、次戦ハンガリーGPでは、さらに良いレースをお見せしたい」
冨田務 TMG会長 兼 チーム代表 「レースの結果は、我々が期待していたものには及ばず、残念だった。しかし、心底、レースを楽しみ、我々の“TF106B”が、コース上で多くのライバルカーを追い抜くのを見るのは本当にエキサイティングであると分かった。私にとって最も喜ぶべきことは、ヤルノ・トゥルーリが後方20番グリッドから7位までポジションを上げたことだ。また、彼は最高速測定地点で、317km/hという、今レースの最高速度を記録した。そして、2人のドライバーは、ファステストラップで4位と5位のタイムを記録した。このことは、我々の走行ペースがいかに向上しているかを示している。ラルフ・シューマッハーは不運にも、スタート直後の接触と、ピット通過ペナルティに、多くのタイムを失ってしまった。しかし、全力を尽くしてポジションを上げてくれた。今日のレースからも“TF106B”のパフォーマンスに非常に自信を得ることが出来た。我々は、この進化を正しい方向で継続し、トップチームの間に割って入れるということを実証せねばならない」