2006/6/26 11:30
【F1 第9戦】トヨタ、J.トゥルーリが6位入賞で今季初ポイント獲得
■コメント
ヤルノ・トゥルーリ (6位) 「やっと今季初ポイントを獲得出来、本当に嬉しい。チームやファクトリーのスタッフ全員の多大な努力の甲斐あって、困難なコンディションの中でも、素晴らしいレースが出来た。これまで本当にハードに改善を続けてきたが、特に“TF106B”を投入してから、我々のパフォーマンスが大きく進化した。不運にもこれまではちょっとしたトラブルなどのために結果には結びついてこなかったが、今日はチームにとって素晴らしい結果となった。今日もエンジンの失火症状に見舞われ、後半はエンジンを労わりながらの走行を強いられた。しかし、ポイントを失いたくなかったので最後まで全力を尽くした。TF106B”とブリヂストンタイヤはどちらも本当に競争力が高かった。最後まで走り抜き、私はやっと2006年のスタートを切ることが出来た」
ラルフ・シューマッハー (リタイア:58周) 「全く思い通りに行かない週末になってしまった。今日は特に問題もなかったが、グリップが全く得られなかった。私は誤ったタイヤを選択してしまった。それは賭けだったが、上手く行かなかった。多くのタイヤ屑がコース上に散乱し、誰にとってもタフなレースであったが、私が選択したハードタイヤでそこに乗ってしまうと、コントロールを失う結果になってしまった。最終的にリタイアは避けられなかった。もっと良いレースが戦えたはずだけに、残念だ。しかし、ヤルノ・トゥルーリがポイントを獲得し、彼のペースが速かったことは我々にとって良い兆候といえる。そして、我々はミスを無くしていく必要がある。この後すぐにインディアナポリスへ向かうが、良い仕事をし好結果を持ち帰りたい」
新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター 「今シーズン初めてヤルノ・トゥルーリがポイント獲得してくれた事は嬉しく思うし、チーム全員に感謝したい。ラルフ・シューマッハーはレース開始直後からグリップが低く、タイヤの調整、交換を繰り返したが改善出来ず、レース続行を断念した。今回の結果をしっかり調査、分析した上で、ヤルノ・トゥルーリがポイントを獲得した勢いを大事に、2週連続のレースとなる来週のアメリカGPでは、2台揃って満足のいくレースを戦い、結果を出したい」
冨田務 : TMG会長 兼 チーム代表 「ヤルノ・トゥルーリが、今年、何度もチャンスを逃して来たが、遂に今季初ポイントを獲得してくれたことを喜んでいる。今日の6位は、上位陣のリタイアが無い状況においては、現在の我々の実力を示したものだが、また、予選で4番手グリッドを確保した意義も大きい。これまでの数レースで、スタートでポジションを失って来ただけに、ヤルノ・トゥルーリが好スタートを切ってくれたことは良いニュースだ。しかし、決勝レースではエンジンの失火症状に見舞われ、また、タイヤに関しても慎重な管理が要求されるなど、順調だったとは言えない。決勝ではタイヤの粒状摩耗を予測し、戦略の変更も行った。不運にも2度目のセーフティカー導入時には既に周回遅れになっていたため、そこからの上位へのアタックは叶わなかった。一方、ラルフ・シューマッハーは今日の暑さの中で多くのライバルカー同様にグリップ不足に苦しみ、全く異なるレースを戦うことになってしまった。我々は状況を改善しようと全力を尽くしたが、最終的にはリタイアを決断した。我々は、さらに空力やサスペンション、そしてエンジンに関して、開発を続ける必要があり、トップチームへ近づくべく努力し続ける」