2006/5/15 07:51
【F1 第6戦】スーパーアグリ、佐藤琢磨が3戦ぶりの完走
SUPER AGURI F1 TEAMは、佐藤琢磨が17位。第3戦オーストラリアGP以来の完走となった。フランク・モンタニーは、序盤10周目にリタイアを喫した。
佐藤琢磨(17位) 「再びレースをフィニッシュすることができてうれしい。ヨーロッパに戻って初めてだったから、それはなおさらのことだ。スタートは難しかった。モンテイロ(ミッドランド)とサイド・バイ・サイドになって、彼に押し出される形でダートにはみ出してしまった。それで、ずいぶん勢いが落ちてしまったが、第1ターンの入り口でブレーキのタイミングを遅らせることでポジションを取り戻し、数台のクルマを抜いた。しかし、第3ターンではタイヤが埃まみれでコンディションが悪く、第4ターンに入るところでポジションを下げてしまった。その後はオーバステアに苦しみ、再びポジションを失ったときはただ前のクルマを追っている状態だった。1回目のピットストップで調整した後はクルマの感触もずっと良くなり、フィニッシュまで好調な走りを続けることができた」
フランク・モンタニー(リタイア) 「10周でストップしてしまって、レースがフィニッシュできなかったのはもちろん残念だが、スタートは良かった。琢磨とミッドランドの2台をオーバーテイクできたのだから、少しは良くなっているということだ。その後1、2周はバトルがあって、少しスペースもできたし、ラップタイムもまあまあだった。3日目でようやく良いセットアップが見つけることができたことには満足している。ニュータイヤとギアボックスに関しては、細かいところを煮詰めていく必要があると思うが、それができればもっと良くなっていくと思う。今週末も勉強になった。それに、ぼくにとってはほんの数周でも自分のチームメイトの前を走れたことがうれしい」
鈴木亜久里 SUPER AGURI F1 TEAM チーム代表 「チームにとっては忙しいレースだった。琢磨が頑張ってくれて、チェッカーフラッグを受けることができたのは本当にうれしい。フランクはとても良いスタートを切り、ドライブシャフトのトラブルでリタイアするまでは好調な走りを見せていた。彼にもできるだけ早く、もっと良いクルマを与えたい。今日は2台揃ってのフィニッシュを目指していたので少し残念だったが、今回のレースから学ぶことも多かった。今後のレースのためにクルマを改善していく自信はある。とにかく、今日はレースをフィニッシュすることができたのがうれしい。次のモナコが楽しみだ」