SUPER GT いよいよ今週末が最終決戦!GT500チャンピオンになるのはどこだ!?

2014 第8戦 ツインリンクもてぎGT500

2015年のSUPER GTも、11月14日、15日、ツインリンクもてぎ(栃木県)で開催される第8戦「MOTEGI GT 250km RACE」でついに最終戦を迎え、今季のすべてが決まる一戦である。

GT500クラスは6チームがチャンピオンを目指す。果たしてどんな結末が待っているのか?

GT300クラスは前戦でチャンピオンは既に決定したものの、シーズン最後のレースで最良の結果を得るべく、全チームがベストを尽くす。今年最後バトルが、もう間もなく始まる。

2015 第7戦 オートポリスGT500

■チャンピオン争いの中心は2台のGT-Rか?

最終戦もてぎにGT500クラスのチャンピオンの可能性を残すのは、6チームある。ただ、ランキング上位2チームと3位以下のチームにはポイント差がかなりあり、そのラインで状況が大きく分かれることなる。

現時点でランキングトップに立つのは、No.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)で66ポイント。これを2ポイント差で追うのが、No.1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)だ。ポイントから言って、自力でタイトルを決められるのは、この2台だけ。どちらも優勝すれば、その時点でチャンピオンとなれる。優勝でなければ前を走った方がタイトルに近づくのだが、そこで2台を分けるのが優勝回数になる。ポイントでリードしながら今シーズン12号車は未勝利で、1号車は2勝。1位同ポイントとなれば、優勝が多い方が上位なるので、この点では1号車が有利と言える。

No.1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)

■“勝つしかない”決意で挑む4チーム

ランキング3位以下のNo.38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路/石浦宏明組)、No.46 S Road MOLA GT-R(本山哲/柳田真孝組)、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)、No.36 PETRONAS TOM'S RC F(伊藤大輔/ジェームス・ロシター組)の4チームにとって最終戦は勝つしかない状況だ。トップの12号車との差は、38号車で13ポイント。38号車だけは決勝2位でもチャンスはあるが、彼らも未勝利だけに同点のことも考えて勝つことが最善策である。以下の3チームは、勝った上でライバルの結果待ちになる。

この最終戦はGT500の全車両がウェイトハンディなし。さらにもてぎは「ストップ&ゴー」と呼ばれるレイアウトで、加速力とブレーキが問われる。このようなコースは、GT-Rが得意と思われ、実際昨年もMOTUL AUTECH GT-Rがポール・トゥ・ウインを決めている。今季、常に大きなウェイトを積み優勝を争った2台だけに、中団の順位ではなく、第4戦や第7戦のようにバチバチと火花が散るようなトップ争いで勝負が着きそうな予感。

このチャンピオン争いが過熱して、ランキング上位にトラブルが頻発するようなら、それ以外のチームが勝ちをさらう可能性も十分ある。今季2勝目を狙うNo.24 D'station ADVAN GT-R(佐々木大樹/ミハエル・クルム組)とNo.37 KeePer TOM'S RC F(アンドレア・カルダレッリ/平川亮組)、Hondaのホームコースでチーム初勝利を挙げたいNo.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/オリバー・ターベイ組)などの活躍に期待したい。

No.38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路/石浦宏明組)

■GT300は今季最後の優勝を巡る戦いに

前戦オートポリスでNo.10 GAINER TANAX GT-Rが2位となり、ドライバーチャンピオンはNo.10 アンドレ・クートに、チームチャンピオンはNo.10 GAINERに決定したGT300クラス。最終戦でのタイトル争いはなくなったが、今季最後の優勝を手にしたい者は少なくない。彼らによるハードな戦いが期待される。

まず、チャンピオンとなった10号車だが、やはりシーズン最後のレースは優勝で決めたいところ。しかも、もてぎで勝てば年間3勝で単独最多勝という勲章もつく。だが、この年間最多勝を狙うマシンがもう1台いる。No.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠組)だ。同じGT-Rである10号車がタイトルを獲っているだけに、“GT300の元祖GT-R”チームとしては譲れないプライドを見せてくれるだろう。

2015 第7戦 オートポリスGT300

さらにHondaのホームであるからにはNo.55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)も表彰台の頂点で手を振りたい。となれば、ハイブリッドのライバルNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一組)も負けられない。しかも前戦タイトルを逃した悔しさを晴らすためにも、10号車を従えて勝ってシーズンを終えたいはずだ。他にも、今季未勝利の昨年チャンピオン、No.0 グッドスマイル初音ミクSLS(谷口信輝/片岡龍也組)、10号車の僚友No.11 GAINER TANAX SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組)、今季いい戦いをしながら勝てていないNo.7 Studie BMW Z4(ヨルグ・ミューラー/荒聖治組)も満を持して、もてぎに臨むであろう。さらには活躍が目立ってきたGT300マザーシャシー勢のNo.25 VivaC 86 MC(土屋武士/谷川達也組)、No.2 シンティアム・アップル・ロータス(高橋一穂/加藤寛規組)も要注意に挙げたい。タイトルが決まったとは言え、GT300のおもしろさは最終戦でも変わらないのだ。

参戦チームにとっては最後の戦い。そして、ファンにとっても見納めの今季最終戦。それぞれの思いを胸に、ぜひこの戦いをその目に焼き付けて欲しい。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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