「D1エビス」川畑選手が単走優勝【Team TOYO TIRES DRIFT レポート】
「D1グランプリ第4戦」が福島県にあるエビスサーキット・南コースで行われ、『Team TOYO TIRES DRIFT』の川畑真人選手が99.91点で今期初となる単走ファイナル優勝を果たした。
川畑選手は単走ファイナルでホームストレートへ出る1コーナー(通常の最終コーナー)をジャンピングドリフトで飛び出してくると、ドリフトの角度を徐々につけるような走りで2~3コーナーへアプローチ。3コーナー立ち上がりとなる審査席前もアウト側一杯まで使ったライン取りで4コーナーへ進入し、5コーナーへ向けての振り返しもきれいに決めた。
【川畑選手】追走ベスト16戦
追走ファイナルのベスト16戦は、シリーズランキング2位につける高橋邦明選手と対戦。先行スタートとなった1本目は、1コーナーの飛び出しから高橋選手に詰め寄られる展開。2コーナーの立ち上がりまで真横に入られていたが、3コーナーへのアプローチで高橋選手がアウト側へ流された。この間に川畑選手は3コーナーへきれいにアプローチし、一気に差を広げて逃げる展開へと変わった。3車身ほどの差は4コーナーから5コーナーでもほとんど変わらないままフィニッシュラインを通過。判定は8ランクvs7ランクで川畑選手のアドバンテージ。
前後を入れ替える。後追いとなった2本目は、1コーナーの飛び出しこそ1車身ほどの差だったものの、2~3コーナーにかけてアウト側へ流木美になる高橋選手にロックオン。3コーナーの進入では半車身も差が無いほどまで接近し、一番速度が落ちる4コーナーでビダビタの追走を決めた。5コーナーへの振り返しもきれいに決めて、立ち上がりでも離されること無く終始ノーズを入れる展開のままフィニッシュラインを通過。判定は9ランクvs8ランクで川畑選手のアドバンテージ。ベスト8戦へと勝ち進んでいった。
【川畑選手】追走ベスト8戦
ベスト8戦は今村陽一選手と対戦。先行スタートとなった1本目は、1コーナーを勢いよく飛び出したまでは良かったのだが、2コーナーにかけて川畑選手がややアウト側に流されてしまう。ただスピードが速かったために今村選手との差が2車身ほどあり、3コーナーの進入で1車身ほどまで詰め寄られる形でライン上に戻ることに成功。4コーナーでも1車身ほどの差のままツインドリフトを決め、5コーナーのアプローチで1.5車身ほどまで差を広げ、そのままフィニッシュラインを通過した。判定は8ランクvs7.5ランクでしたが、川畑選手にアウト側に流された際のライン減点-1点が入り、7ランクvs7.5ランクで今村選手にアドバンテージを握られてしまった。
後追いとなった2本目は、1コーナーの飛び出しから今村選手に詰め寄る展開。2コーナーでイン側のラインから真横に入り込みますが、行き場を失ってやや失速気味となって今村選手に1車身ほどのリードを許す。3~4コーナーの加速でなんとか今村選手に追いつき、5コーナーでは今村選手の背後につける走りを決めた。判定は7.5ランクvs7ランクで、川畑選手のアドバンテージ。1本目に奪われたアドバンテージを取り返し、サドンデス戦にもつれ込んだ。
先行したサドンデス1本目は、1コーナーの飛び出しから今村選手を引き離す展開。2~3コーナーでも大きなミスはなく、今村選手を1.5車身ほど引き離していく。3~4コーナーや、振り返してからの5コーナーでもミスの無い走りを決めて今村選手を寄せ付けなかった。ただ今村選手も大きなミスはなく、車の性能差でジワジワと離される程度の走りを決める。判定は8ランクvs8ランクの互角。そして前後を入れ替える。
後追いスタートとなったサドンデス2本目は、1コーナーの飛び出し寸前までは今村選手の背後につけていたものの、ホームストレートに出たところで川畑選手が失速してドリフトが戻ってしまった。今村選手は何事も無かったかのようにドリフトを続けた。川畑選手は駆動力を失ってしまい、惰性で4コーナーまで走りますが、ここで車が停止。後で判明したことだが、デファレンシャルギアのトラブルで、駆動力を失ってしまったことによる停止。残念ながらマシントラブルによって走行不能となり、ベスト8戦に敗れてしまった。
「D1夏祭り」トーヨータイヤブースでは“タイヤ柄 オリジナル浴衣”を着た女性の姿も
8月1日(土) シリーズ第4戦 決勝日終了後に行われた、D1エビス恒例の「D1夏祭り」。トーヨータイヤブースでは、昨年7月に話題となった東洋ゴムの「タイヤ柄オリジナル浴衣」を着た女性たちの姿が見られ、熱いバトルに一時の清涼をもたらした。
ちなみにこの浴衣、同社オリジナル制作のため3着しか現存しておらず、現時点では販売されていないとのことなのであしからず。
関連記事:東洋ゴム、タイヤ柄オリジナル浴衣を制作
この記事にコメントする