日産、「ニュル24時間レース」で歓喜の9位フィニッシュ

ル・マン24時間を目前に控えた日産のLM P1ドライバー5人が、5月14日~17日にかけて、ドイツで開催された『ニュルブルクリンク24時間』に参戦。ルーカス・オルドネス、ミハエル・クルム、アレックス・バンコムに、星野一樹が加わる布陣でニュルブルクリンク24時間レースに挑んだ#35 Nissan GT-R NISMO GT3は、近年の参戦では最上位となる総合9位でのフィニッシュを果たした。

また、5月17日に開催された『ELMS イモラ4時間』では、ハリー・ティンクネル(英国)がポールポジションを獲得。LM P3クラスでも#11ルナンレーシング・ジネッタ・ニッサンのマーク・シュルツイスキー(ロシア)が、初回スティントで好走を見せた。

ニュルブルクリンク24時間、近年の参戦では最上位の結果に

#35 Nissan GT-R NISMO GT3

過酷な24時間に及ぶレースの末に9位でフィニッシュできたことは、懸命な作業を続けてきた日産GTアカデミーチームRJN、ニスモ、ドイツ日産、そしてドライバー陣営の努力の証である。

ペナルティにより上位30台によるポールポジションチャレンジへの進出を逃した#35 Nissan GT-R NISMO GT3は、31番手からレースをスタート。現地時間5月16日(土)16時には、ミハエル・クルムが24時間に渡る挑戦の先陣を切った。その後、バンコム、オルドネス、星野とつなぎ、まずは全ドライバーがシングルスティントをこなしていった。

このレースでは、シュルツ・モータースポーツからもNissan GT-R NISMO GT3がエントリーし、好走を見せていたが、チェッカーフラッグ目前というところでギアボックスにトラブルが発生し後退。シュルツでは、2014年にRJNから参戦したGTアカデミーの勝者、フロリアン・ストラウスがドライバーとして参加していたが、チームの努力は惜しくも報われなかった。

【各コメント】

▼チームボスのボブ・ネビル氏

「非常にスムーズなレースとなりました。まず全員がシングルスティントを走行した後は、それぞれダブルスティントに臨みましたが、全員が順調でした。夜には雨が降ってきたのでかなり慎重に行きましたが、それがうまくいきました。マシンの動きは時計のように正確でした。レースの間、一切の修復の必要がないというのは、いつでも気持ちのいいものです。チームの働きには非常に満足していますし、素晴らしいリザルトを得ることができて、とても嬉しいです」

▼バンコム選手

「日産、ニスモ、そしてRJNモータースポーツにとって、素晴らしいリザルトです。マシンはまったく狂いなく走行を続け、さらに重要なことに、私たちもマシンを壊すことがありませんでした!チームメートはみんな素晴らしい仕事をしました。マシンを一度もガレージに入れることなく、レースを走り切ることができました」

▼星野選手

「去年は悔しい思いをしていたので、本当に嬉しいです。このプロジェクトに関わる全ての人に感謝していますし、Nissan GT-R NISMO GT3の信頼性・ポテンシャルを証明することが出来ました。来年再来年、必ずまた戻ってくるチャンスをつかみ、更に上を目指して頑張ります!遠く日本からたくさんの応援、本当にありがとうございました」

▼クルム選手

「長年苦労してきたニュルブルクリンク24時間レースで結果を残すことができて、本当に嬉しく思います。Nissan GT-R NISMO GT3はトップと戦えるポテンシャルがありましたし、僕たちドライバーは皆、ギリギリの攻めをしました。こんなにクラッシュが多い24時間レースは初めてだったけど、4人とも切り抜ける事ができましたし、車にダメージもありませんでした。また、挑戦したいと思います。応援、ありがとうございました」

イモラでも日産のLM P1ドライバーが活躍

#38 JOTAスポーツ・ギブソン・ニッサン

ELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)では、ティンクネルがイモラ4時間で激走を見せた。#38 JOTAスポーツ・ギブソン・ニッサンのハリー・ティンクネルは、すぐにリードに立って差を広げるが、セーフティカー(SC)が入ったことによって帳消しとなった。しかし、SCがコースから外れると再びギャップを築き、チームメートにステアリングを託す。P3クラスでは、マーク・シュルツイスキーがルナンレーシングから初参戦に臨み、猛烈なペースで2位を走行した。

チームLNT・ジネッタ・ニッサンで参戦したクリス・ホイと2014年GTアカデミー勝者のガーテン・パルトウにとっては、厳しい内容となりました。チャーリー・ロバートソンと組んだホイは好走も見せたが、#2 マシンはギアボックストラブルによりガレージに入ったままリタイアに終わった。マイク・シンプソンと組んだパルトウもテクニカルトラブルに見舞われ、6位フィニッシュとなっている。

【各コメント】

▼ダレン・コックス氏(日産)

「LM P1プログラムのドライバーとしてハリーとマークを選んだことを、改めて納得させてくれるようなペースでした。トップ勢とは異なる道のりで成長してきた2人ですが、どちらも非常に速いドライバーです。この競技はチームワークがすべてであることを、よく理解していました。今日の活躍を見ることができて、本当に嬉しいです」

オーストラリアではル・マン向け特別カラーリングのマシンがW表彰台

#23 ニッサンアルティマV8スーパーカー

オーストラリアでは日産のV8スーパーカー陣営が、ウィントン・モーター・レースウェイで活躍。マイケル・カルソとリック・ケリーが16日のスプリントレースで揃って表彰台に上がった。カルソは、翌日曜日に行われた200kmレースでも4位でのフィニッシュを果たした。

カルソが駆る#23 ニッサンアルティマV8スーパーカーは、ル・マン24時間でのレースデビューを控えるNissan GT-R LM NISMOにちなんだ新しいカラーリングで登場した。

ピレリ・ワールド・チャレンジではGTアカデミー卒業生が優勝

米国のバーバー・モータースポーツパークで開催されたピレリ・ワールド・チャレンジのGTA部門で優勝した2011年のGTアカデミー・米国チャンピオン、ブライアン・ハイコッターは、この週末にカナダのカナディアン・タイヤ・レースウェイで行われた初めてのPWCレースでもクラス優勝を果たし、2週連続で勝利を飾る快挙を果たした。

Always Evolving Nissan GT-R NISMO GT3のハイコッターとチームメートのジェームス・デイビソンはまもなく、PWCイベントのレース2を迎える。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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