BMW、「S 1000 RR」をフルモデルチェンジ
BMWは、スーパースポーツモーターサイクル「BMW S 1000 RR(エス・セン・アール・アール)」をフルモデルチェンジし、2月6日より販売を開始すると発表した。価格は2,150,000円(消費税込)。
BMW S 1000 RRは、BMW Motorradのスーパースポーツモーターサイクルとして2010年春より日本市場に投入され、発売以来人気を博している。『インターモト2014モーターサイクルショー』でワールドプレミアとなったBMW S 1000 RRは、エンジンのトルク特性を最適化するとともに最大トルクは先代モデルから3Nmアップの113Nmを実現。また最高出力は、31kW(43ps)アップの146kW(199ps)を発生する。さらに、重量は先代モデルから2kgの軽量化を達成し204kg(満タン時)としている。
また、同車は、最適なセットアップが施されたレーシングサーキット用Race ABSも標準装備される。BMW S 1000 RRの開発にあたっては、パフォーマンスの向上と同時により一層ユーザーフレンドリーなバイクにすることにも重点を置き、日常走行、ダイナミックなコーナリングを愉しむ高速道路、レーストラックでのスポーツ走行のいずれにとっても、優れたライディングダイナミクスを実現している。
パフォーマンスとライダビリティを一層向上させるために最適化されたドライブトレイン
BMW S 1000 RRのパフォーマンス向上に寄与するドライブトレインの要因として、ダクトのジオメトリーを見直したシリンダーヘッド、新開発のインテークカムシャフト、軽量化されたインテークバルブが挙げられる。
さらに、容量を見直したエアボックスとインテークダクトの長さを短縮したインテークシステムの相乗効果によって一層効果的な混合気形成が行われ、BMW S 1000 RRに今まで以上にアグレッシブなキャラクターをもたらしている。出力とトルクの向上に寄与しているもうひとつの重要な要因として、フロントサイレンサーを廃止して軽量化を実現した新しいエグゾーストシステムがある。
また、約5,000rpm以上でのトルクアップ、よりリニアになったトルク曲線、約9,500rpm(112Nm)から12,000rpm(113Nm)にわたって最大トルクを維持する広範囲にフラット化されたトルク特性によって、ライダビリティと加速性能を向上させている。
突出した正確性、より良好なハンドリングを実現する新しいフレーム構造とサスペンションジオメトリー
BMW S 1000 RRシャシーは、剛性と柔軟性のバランスを最適化した新しい軽量フレーム構造を採用している。このフレームと、ステアリングヘッドアングル、キャスター、ホイールベースおよびスイングアームピボット位置を修正したサスペンションジオメトリーとの組み合わせにより、限界付近でのハンドリングを一層改善し、トラクションを向上させ、より明確なフィードバックを提供する。スプリングとダンパーの機能は従来通り調整式スプリングエレメントが担っているが、バンク時のクリアランス確保とアジリティ向上を目的としてマイナス方向へのスプリングストロークを改善している。
さらに、HP4モデルに装備されている最新型の電子制御サスペンション「ダイナミックダンピングコントロールDDC」も標準装備する。
走行条件にあわせて合計5種類の走行モードを選択し、車両の緻密なセットアップが可能に
走行条件に合わせた最適なセットアップを実現するため、BMW S 1000 RRは、「レイン」、「スポーツ」、「レース」の3つの走行モードに加え、「ライディングモードPro」を標準装備とし、「スリック」および「ユーザー」のさらに2つの走行モードが提供される。
また、この「ライディングモードPro」の標準装備により、より完璧な発進加速を実現するためのローンチコントロールと、ピットレーンの制限速度を正確に維持するピットレーンリミッターを使用することが可能である。さらに、クラッチ操作なしに瞬時にシフトアップ/シフトダウンができる「HPギアシフトアシスタントPro」も標準装備する。
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