【日産】スーパーGT、ニスモが6年ぶりのチャンピオン!男泣きの松田は悲願のGT500初タイトル!

「おかえりなさいチャンピオン!」(08年ニスモのチーム無線より)

#23 MOTUL AUTECH GT-R (GT500)/スーパーGT 第8戦もてぎ(2014)
表彰式/スーパーGT 第8戦もてぎ(2014)日産 23号車NISMO/スーパーGT 第8戦もてぎ(2014)

スーパーGT最終戦(第8戦)決勝レースが11月16日(日)に栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎで行われ、ポールポジションからスタートした#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が優勝。シリーズランキング3位から逆転でシリーズチャンピオンの座を手に入れた。

松田次生がチェッカーを受け、マシンから降りてきた松田の目には光るものがあった。意外なことにスーパーGT、GT500クラスでのタイトル獲得は今回が初であった。そんな松田は「スーパーGTは、長年チャンピオン争いに加わりながらなかなかタイトルを獲れずにいたので、もう僕にはチャンスはないんじゃないかと思ったこともあります。しかし、今回タイトルを獲れたことで今はその重みをかみしめているところです。素晴らしいクルマに仕上げてくれたチームのみんなと、ファンの皆さんに心から感謝したいと思います」とコメントした。

チームメイトのロニー・クインタレッリは2011年、2012年に2年連続GT500クラスチャンピオンを獲っており、今回もその風格を見せつけた。今回の優勝で3度目のタイトル獲得。外国人選手では初の快挙だという。ロニーは「今週は、もてぎに来る前からクルマのセットアップにもタイヤ選択にも自信がありました。チームのみんなにもエネルギーがみなぎっていたので、この良い流れができたと思います。こんなに多くのレースファンの前でチャンピオンになれて、本当に嬉しいです。ありがとうございました」と述べている。

2位との差を約52秒に広げ、文句なしの完全勝利!

#23 MOTUL AUTECH GT-R (GT500)/スーパーGT 第8戦もてぎ(2014)

11月15,16日、快晴に恵まれたツインリンクもてぎには、両日合計で47,500名もの観客が訪れ、王者決定戦となった最終戦にふさわしい賑わいを見せていた。

250kmの決勝レース(53周)は、1周のフォーメーションラップののち、13時7分にスタート。ロニーが駆る#23 GT-Rは、ポールポジションからのスタートとなったが、直後にトップグループから抜け出し後続を引き離しにかかった。

その後、優勝候補の#36レクサスRC Fと同#12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が接触するアクシデントが起こるが、#23 GT-Rと2位の#46 S Road MOLA GT-R(本山哲/柳田真孝)は影響を受けず、リードを広げていった。

#23 GT-Rは29周にピットインし、松田次生に交代。ピットクルー達も給油、タイヤ交換などの作業をミスなく迅速にこなし、暫定2位でコース復帰。33周目にトップを走っていた#19 RC Fがピットインして再び首位となると、松田も力強い走りで後続とのギャップを広げていった。

その後ランキング2位の#37 RC Fが猛烈な勢いで追い上げ、のちに2位となって#23 GT-Rに追いすがるも、松田はそれを寄せ付けることなく、反対に差を約52秒に広げてフィニッシュラインを通過。ポールトゥフィニッシュを決め、この今季2度目の勝利によって、シリーズランキングは逆転首位となり、NISMOは6年ぶりのシリーズチャンピオンの座を手にした。

#46 S Road MOLA GT-R (GT500)/スーパーGT 第8戦もてぎ(2014)

予選2位の#46 GT-Rは、スタートドライバーの柳田がポジションを守って前半を走るも、追い越し禁止違反のペナルティによって10秒ストップを命じられて後退。一時7位となったものの、後半担当の本山が挽回を図り、5位でレースを終えた。また、前回のタイ戦で速さを見せた#24 D’station ADVAN GT-R(ミハエル・クルム/佐々木大樹)は今回も調子良く、予選14位からスタートした佐々木が前半からハイペースで上位を追い、3位でクルムにバトンタッチ。激しい3位~5位争いを繰り広げたクルムが4位でチェッカーを受けた。序盤に#36 RC Fと接触したことで、#12 GT-Rはドライブスルーペナルティを受け、13位でレースを終えた。

また、GT300クラスでは、#3 NDDP RACINGのB-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ルーカス・オルドネス)が予選7位からレースをスタート。ブレーキやタイヤを労わりながら走行し、8位でレースを終えている。

NISMO社長 宮谷正一氏

「最後の最後まで何が起きるかわからずドキドキしましたが、優勝してチャンピオンとなり、最高のシーズン締めくくりとなりました。今季初めにNISMOは新ルール初年度のニューマシンでは断然強い、と公言してまいりましたが、本日それが証明されホッとしています」

NISMOチーム監督 鈴木豊氏

「6年間チャンピオンを獲れない間もずっと応援し続けてくれたファンの方々に心から感謝しています。本当にありがとうございました。今日はロニーも次生も素晴らしい走りを見せてくれました。そしてチームも完璧な仕事をしてくれ最高のレースとなりました。これからもNISMOらしいレースをお見せしていきたいと思いますので、応援をどうぞよろしくお願いいたします」

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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