ヤマハ、次世代高性能小型エンジンを開発
3タイプのエンジンで2020年に年間500万台を生産
ヤマハ発動機は、走りの楽しさと燃費・環境性能の両立を高次元で具現化する “BLUE CORE(ブルーコア)” 思想に基づいた次世代小型エンジンを開発、プラットフォームのコアとして今後様々なモデルに展開していくと発表した。
この“BLUE CORE エンジン”は、高効率燃焼、高い冷却性、ロス低減 の3点を徹底的に追求した次世代の高性能小型エンジン。「走り」と「燃費・環境」という要素を、モデルのキャラクターに応じて高次元でチューニングする事が可能で、多彩なバリエーション展開ができる発展性が特徴だ。
2014年8月にベトナムで発売した女性向けスクーター「Nozza Grande」に搭載された125cc空冷エンジンは新開発の“BLUE CORE エンジン”で、2008年同社のモデル比で50%燃費向上の目標を達成した。
同社は、この“BLUE CORE エンジン”を、順次、新興国および先進国に導入する様々なモデルに織り込み、2020年には3タイプのエンジンで年間500万台の生産を目指す。
Nozza Grande に搭載の“BLUE CORE エンジン”の主な仕様
・空冷 4 ストローク単気筒 SOHC・2 バルブ 125cc・FI・CVT
・ボア×ストローク 52.4×57.9 ㎜ 圧縮比11.0:1
・アルミ鍛造ピストン、オフセットシリンダー
・ダイアジルシリンダー、高効率小型ファン/新形状シュラウド/薄型高密度フィン
・エンジン単体(吸排気系・キッククランク込み)で32.1kgの軽量設計
・駆動力伝達効率に優れたCVT系および最適減速比設定
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