MotoGP 第11戦、マルケス11連勝ならず!ペドロサが今季初勝利!
ペドロサ会心の走り!得意のサーキットでレコードラップを更新
「MotoGP 第11戦 チェコGP」の決勝レースが8月17日、ブルノサーキット行われた。会場には13万8312人の観客が詰めかけ盛り上がりを見せていた。大観衆が固唾を呑んで見守るレースは、D・ペドロサ(レプソル・ホンダ・チーム)が優勝。開幕以来全勝(10連勝)を続けていたチームメイト、M・マルケスの快進撃に自らの手で歯止めをかけ、自身は今シーズン初勝利を達成した。2位はJ・ロレンソ(モビスター・ヤマハ MotoGP)、3位にはV・ロッシ(モビスター・ヤマハ MotoGP)が入った。
全22周回のレースで、ペドロサは最初から最後まで圧倒的なペースでラップタイムを刻み続け、4周目にはサーキットレコードラップを更新する1分56秒027を叩き出した。6周目に先頭に立ったペドロサは、以後は一度も前を譲ることなく最終ラップまでトップの位置をキープした。終盤にはロレンソが追い上げたが、0.410秒差でゴールし、ペドロサは最高峰クラス26勝目を挙げた。一方、熾烈な3位争いを続けたロッシとマルケスは、中盤周回以降でロッシがじわじわと引き離し、今季7回目の表彰台を獲得した。今日のペドロサの優勝タイム42分47秒800は、過去の優勝記録(42分50秒729:M・マルケス:2013)を約3秒も更新する、ブルノサーキットの最速レースタイムになった。
午後2時のレース開始に先だち、サイティングラップとグリッドでのライダー紹介が行われる13時40分頃のブルノサーキットは雨がぱらつきそうな気配がただよい、上空の彼方には黒い雲も見えたが、レースは最後まで雨が降ることなく、ドライコンディションで行われた。路面の最高温度は、昨日と比較すると7℃低い29℃にとどまった。この涼しいコンディションと雨の可能性を考慮した4名の選手が、フロント用にソフトコンパウンドのタイヤを装着。残りの20名はミディアムコンパウンドのタイヤでレースに臨んだ。リア用タイヤは、1名を除く全員が柔らかめ選択肢のコンパウンド(ファクトリーオプション:ミディアム、ドゥカティおよびオープンカテゴリー:ソフト)を装着した。
4位に終わったマルケスは、最高峰クラスで完走したレースでは初めて表彰台を逃したが、13ポイントを加算して、今回の優勝者でランキング2位のペドロサに77ポイントの大差を開いている。ランキング3位のロッシは13ポイント差でペドロサを追っている。
次戦のイギリスGPは、8月29日(金)から、ノーサンプトンシャー州のシルバーストーンサーキットで開催される。
ダニ・ペドロサ選手のコメント(レプソル・ホンダ・チーム)
「今日のレースは予想外の展開になった。ホルヘが最初から速くて後続との差を一気に開こうとしていたので、こちらも戦略を変更して限界まで攻めることにしたんだ。序盤からバイクがよく走ってくれることを実感できたので、最後までいいリズムで走りきることができた。終盤に少しリアのグリップが落ちてきてコーナーの立ち上がりでちょっと苦労するようになったけれども、それでも後ろとの差をコントロールして優勝することができた。今シーズンは苦しいレースが続いていたので、僕にとってもチームにとっても、今日は本当にうれしい日になったよ」
リザルト
(1)NO.26 ダニ・ペドロサ (レプソル・ホンダ・チーム)
(2)NO.99 ホルへ・ロレンソ (モビスター ヤマハ MotoGP)
(3)NO.46 バレンティーノ・ロッシ (モビスター ヤマハ MotoGP)
(4)NO.93 マルク・マルケス (レプソル・ホンダ・チーム)
(5)NO.29 アンドレア・イアンノーネ (プラマック・レーシング・チーム)
(6)NO.4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ (ドゥカティ チーム)
(7)NO.6 ステファン・ブラドル (LCR・ホンダ・モトGP)
(8)NO.41 アレックス・エスパルガロ (NGM・フォワード・レーシング)
(9)NO.38 ブラドリー・スミス (モンスター・ヤマハ・テック3)
(10)NO.19 アルバロ・バウティスタ (ゴー・ファン・ホンダ・グレシーニ)
この記事にコメントする