マクラーレン、「MSO 650S」ビスポーク仕様モデルの生産計画を正式発表

マクラーレン MSO 650S Spider

名門F1チーム、マクラーレンのグループ企業であるスポーツカーメーカー、マクラーレンオートモーティブは、同社のビスポーク部門であるマクラーレンスペシャルオペレーションズ(以下、MSO)による限定生産モデル「McLaren 650S ビスポーク仕様モデル」の生産計画を発表した。

「MSO 650S Coupe」のコンセプトは、すでに2014年の初めに中国において発表され注目を集めた。

そして今回正式に発表された「MSO 650S」は全世界でわずか50台の限定生産となり、ボディスタイルはCoupeとSpiderの2種類。価格は、MSO 650S Coupeが252,500ポンド、MSO 650S Spiderが272,500ポンド(ともに英国販売価格)で、2014年末までに初回納車が行われる予定。

また、「MSO 650S Spider」が今夏のグッドウッドフェスティバルオブスピードのスーパーパドックにおいて世界デビューを果たすとともに、さらに同フェスティバルの名物であるヒルクライムで走行した。

マクラーレン MSO 650S Spider

マクラーレンオートモーティブのビスポーク部門であるMSOは2011年の創設以来、マクラーレンオーナーに向けて数多くの専用カスタムサービスを提供してきた。このビスポーク部門はマクラーレンのカスタマーケアプログラムから発展し誕生したが、カスタマーケアプログラム自体の歴史はMcLaren F1ロードカーの時代から20年にもわたって遡るもので、数多くのオーナーに愛されたF1ロードカーのサービスとメンテナンスを担い続けながら、さらにマクラーレン全モデルのカスタマイズにも携わってきた。

「MSO 650S」には、当初のコンセプトに見られたデザイン上の特徴が数多く採用されているが、MSOチームとマクラーレンオートモーティブのデザインディレクターであるフランクステファンソン氏とのコラボレーションにより、ビジュアル面での魅力がさらに高められた。

マクラーレン MSO 650S Spiderマクラーレン MSO 650S Spider

【エクステリアの特徴】

スタンダードモデルとは異なるサテンフィニッシュのカーボンファイバー製のオリジナルパーツが数多く採用されている。MSOエクステンデッドサイドブレードは、さり気ない雰囲気でありながらMSOならではの個性を主張。同様に3ピース構造のリアバンパーは中央にカーボンが施されており、その下部にはスタンダードモデルよりさらにアグレッシブな個性と存在感を示すリアディフューザーが装着されている。

MSO 650Sのペイントに用意された3つのカラーは、いずれもMSOが特別に配合したメタリックのカラーコレクションとなっている「パパイヤスパーク」は、すでにおなじみとなっているマクラーレン・オレンジに現代的なアレンジを加えたカラー。「アグリガンブラック」は、コンセプトモデルと同じスタイリッシュなメタリックブラックで、濃厚なルビーレッドのメタリックフレークが配合されている。また、「サリガンクォーツ」は躍動的なメタリックシルバーのカラーリングにゴールドを入れることで重厚感を高めた。このカラーを採用するのはMSOが最初であり、グッドウッドフェスティバルオブスピードが初披露となった。

こうしたエクステリアを一層引き締めるパラジウムカラーの10スポークスーパーライトウェイトアロイホイールは、それぞれのスポークのインサイドエッジをダイヤモンドカットフィニッシュで仕上げられている。このホイールにより車両重量は標準装備のものよりも4kg軽量化され、さらに、チタニウム製軽量ホイールボルトによって固定されている。

マクラーレン MSO 650S Spider

【インテリアの特長】

インテリアにはカーボンブラックレザーとアルカンターラがあしらわれており、ドライバーシートとパッセンジャーシート周辺はスタイリッシュなサテン仕上げのカーボンファイバーによるカラーリングが施されている。また、エアベント部分やハンドルおよびアクティブダイナミクスパネルのパワートレインスイッチ周りは対照的に光沢のある仕上げとなっている。さらに、MSOブランドロゴ入りのカーボンファイバー製シルパネルには特製バッジが装着される。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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