シトロエン、WTCC母国 仏レースで1-2フィニッシュ
4月20日、フランスのポール・リカールで行われたFIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)第2戦で、シトロエンレーシングはレース1、レース2ともに1位、2位を占め、シトロエンのホームでの優勝を飾った。開幕以来、「シトロエン C-Elysée WTCC」は4戦連続で優勝を獲得し、圧倒的な速さを見せ続けている。
予選からその速さを示したC-Elysée WTCCであったが、予選後の車検によって燃料カットシステムの不備が発見され、予選1位のセバスチャン・ローブ、2位のホセ‐マリア・ロペスのタイムは抹消、ふたりはグリッド最後尾からのスタートを余儀なくされた。
ウエットコンディションで行われたレース1では、ポールポジションからスタートしたイヴァン・ミューラーがスタート直後に3位となったものの、すぐにトップを奪い返し、その後独走して優勝。ミューラーはシトロエンC-Elysée WTCCでの初優勝を飾った。一方、17番グリッドからスタートしたローブは驚異的な追い上げを見せて2位を獲得。また、18番グリッドからのスタートとなったロペスも4位まで浮上、C-Elysée WTCCの速さをあらためて見せつけることとなった。
リバースグリッドで行われるレース2では、優勝したミューラーが10番手から、ローブとロペスはレース1同様最後尾からスタート。しかし、好スタートを決めたロペスは1周目に7位まで上昇、中盤には2位にまで上がった。ミューラーもロペスのすぐ後ろまでポジションを上げ、14周目に2台揃ってトップをパスしロペスが首位、ミューラーが2位となった。ロペスは最後尾から全車を追い抜き優勝、今シーズン2勝目を挙げた。ローブも追い上げ、6位でフィニッシュ。ドライバーズ選手権でもシトロエンのドライバーが上位を独占している。
イヴァン・ミューラーのコメント
「レース1では、ひどいスタートをしてしまいましたが、自分が速いことが分かっていたので、焦ることはありませんでした。フランスでの1位と2位は素晴らしい結果です。完璧な週末となりました」
セバスチャン・ローブのコメント
「レース1は厳しかったですが、面白かったです。どんどん順位を上げていきたいとは思っていましたが、2位まで上がれるとは思っていませんでした。2レースとも挽回してポイントを取ることができてラッキーでした」
ホセ‐マリア・ロペスのコメント
「レース2で、18番目スタートから優勝できたことは、とてもうれしいことです。スタート直後の混みあったシケインでイヴァンをパスしました。普通では彼を抜くことができなかったでしょうから、これがレースの決め手となりました」
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