全日本F3選手権、日産の高星が2戦連続表彰台
NDDP高星、F3 Cクラスにステップアップした初ラウンドで優勝
全日本F3選手権の第1~2戦が鈴鹿サーキットで開催され、ニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム(NDDP)の高星明誠が第1戦で2位表彰台を獲得、そして第2戦で今季初優勝を飾った。また2014シーズン、スーパーGT 500クラスデビューを果たした佐々木大樹は、第2戦で6位入賞を果たした。
2014シーズンはニスモアスリートの活動として、佐々木大樹と高星明誠の二人が長谷見昌弘監督のもと、『B-MAX Racing Team with NDDP』から全日本F3選手権Cクラスに参戦。昨年まではNクラスへの参戦だったが、今シーズンはこの二人のドライバーがF3上位クラスとなるCクラスに挑戦する。
鈴鹿サーキットで幕を開けた開幕戦・第2戦
開幕ラウンドの舞台は鈴鹿サーキット。雲は多いながらも時折日が射す天候の中、12日(土)には第1戦と第2戦の公式予選がそれぞれ10分間ずつ行われ、第1戦は高星が見事ポールポジションを獲得、佐々木は5位、そして第2戦は高星が2位、佐々木が6位となった。
第1戦の決勝レースは12日(土)の午後3時20分にスタートが切られ、高星がポールポジションからスタートを決め、トップを走行する形でレースは進んでいった。レース終盤に1台にかわされたものの、2位表彰台獲得。一方、6番手スタートとなった佐々木はマシンバランスが十分ではなく、スタートも決まらなかったということもあり、1周目にポジションをひとつ落とし、苦しい戦いが強いられる展開となり、7位でチェッカーを受けた。
翌13日(日)には曇り空の下で第2戦が行われ、予選2位のポジションからスタートした高星が見事なスタートを決めてトップに立ち、終盤シケイン抜かれるも、ストレートでスリップを使い1コーナーで抜き返し、17周のレースで見事優勝を果たした。長谷見昌弘監督は「いいレースでした。今回、高星はいい経験をしました。1回勝って、勝つことの意味がわかると次が楽になるんです」とコメント。今シーズンからCクラスへの参戦が始まったという状況の中、初ラウンドで優勝を飾り好調な滑り出しを見せた。
高星明誠(第1戦2位/第2戦1位)
「第1戦ではポールポジションからのスタートでしたが、僕のミスで2位に順位を落とすことになり、その点は反省しています。第2戦については、第1戦での反省を活かして、とにかくベストを尽くそうと考え、レースに臨みました。その甲斐あって、スタートも決まりましたが、最後までベストを尽くして走りました。レース終盤には後続を引き離すことができ、リードを保ったままチェッカーを受けることができました。次のもてぎは鈴鹿以上に抜けないコースなので、とにかく予選で頑張りたいです」
佐々木大樹(第1戦7位/第2戦6位)
「予選日のフィーリングがしっくり来なかったので、セッティングを大きく変更して決勝レースに臨みました。スタートで1台にかわされてしまいましたが、その後1コーナーで抜き返すことができました。今後の課題としては、スタートをコンスタントに決められるようにして、レースをもっとうまくまとめられるようにしていきたいと思っています。次のもてぎは、鈴鹿同様、ハイダウンフォースのコースになるので、今日のデータをベースにセッティングを煮詰め、上位でチェッカーを受けたいと思います」
<全日本F3選手権第1戦>
Pos | No | Machine | Drivers | Time/Behind |
---|---|---|---|---|
1 | 36 | PETRONAS TOM'S F314 | 山下 健太 | 22'53.174 |
2 | 22 | B-MAX・NDDP F312 | 高星 明誠 | 1.122 |
3 | 1 | PETRONAS TOM'S F312 | 勝田 貴元 | 5.641 |
4 | 23 | B-MAX・NDDP F312 | 佐々木 大樹 | 9.212 |
<全日本F3選手権第2戦>
Pos | No | Machine | Driver | Time / Behind |
---|---|---|---|---|
1 | 22 | B-MAX・NDDP F312 | 高星 明誠 | 32'29.989 |
2 | 1 | PETRONAS TOM'S F312 | 勝田 貴元 | 1.899 |
3 | 36 | PETRONAS TOM'S F314 | 山下 健太 | 1.954 |
4 | 23 | B-MAX・NDDP F312 | 佐々木 大樹 | 9.823 |
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