スーパーGT開幕戦、星野監督率いるカルソニックが3位

安田裕信選手・星野一義監督・J.P.デ・オリベイラ選手/#12 カルソニックIMPUL GT-R#12 カルソニックIMPUL GT-R/スーパーGT 開幕戦岡山 3位

国内最高峰レースである、スーパーGTの2014年シーズンが4月6日、岡山国際サーキットで開幕した。

開幕前のテストで好調であった日産勢はフリー走行や予選でも早さを見せつけたが、ワークス「#23 MOTUL AUTECH GT-R」 は他車との接触の不運に見舞われ、また、予選3位の好位置からスタートした「#46 S Road MOLA GT-R」はスタート直後の雨により緊急ピットインをしたが、すぐに天気が回復した為その作戦が裏目にでてしまい、早くも表彰台争いから外れてしまった。そして、レース前のフリー走行(ウェット)でトップタイムをマークした「#24 D’station ADVAN GT-R」はなかなかペースをあげることができないなど、日産勢は苦戦を強いられてしまう。

そんな中、安田裕信、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがドライブする「#12 カルソニックIMPUL GT-R」は接触により一度は後退するも、粘り強い走りでGT500クラス3位で表彰台に上った。

またGT300クラスの星野一樹、ルーカス・オルドネスがドライブする「#3 B-MAX NDDP GT-R」は4位と表彰台まであと一歩のところであった。

◎関連記事:スーパーGT2014、開幕戦はレクサスが優勝

日産‐SUPER GT 2014 第1戦レースレポート‐

スーパーGT 開幕戦岡山#12 カルソニックIMPUL GT-R/スーパーGT 開幕戦岡山 3位

季節外れの肌寒い気候のもと、午後2時に81周(300km)の決勝レースのスタートを迎えた。GT500クラスは新車両規則下で行われる最初のレースとなり、日産勢の4台を含み15台全車がブランニューカーであった。

新シーズンの幕開けを見ようと集まった18,000名の観衆が見守る中、GT300クラスをあわせて39台のGTマシンが一斉にスロットルを全開にする。各クラスとも混乱なく第1コーナーを抜けていったが、オープニングラップのリボルバーコーナーで「#23 MOTUL AUTECH GT-R」(予選6位、松田次生/ロニー・クインタレッリ)が他車と接触。#23 GT-Rはコース上に止まってしまい、あわやGT300勢の集団と絡む危険があったが、松田は寸前でマシンを回転させてこれを避けた。しかし、これで#23 GT-Rは大きく出遅れることになった。

一方、「#46 S Road MOLA GT-R」(予選3位、本山哲/柳田真孝)は、#12 GT-R(予選2位)と接触。#12 GT-Rはランオフエリアに押し出されたが、互いに大きなダメージなくレースを続行することができた。このコンタクトを切り抜けた#12 GT-Rのオリベイラは、一時4位にポジションを落とすが、その後雨が降り出しペースが不安定になった#46 GT-Rを抜いて3位に順位を戻し、39周目に安田にドライバー交代するまでポジションを維持した。コースに戻った安田は、安定的なペースで残り周回を走り、後半追い上げて来たライバル車を抑えて3位でフィニッシュラインを越え開幕戦で表彰台に上った。

アクシデントからレースに戻った松田の#23 GT-Rは後方からハイペースで先行車を追い続け、34周目には10位にまで挽回。その後、交代したクインタレッリもポジションアップに挑み、45周目には8位となり、63周目にも先行車を捕らえて7位へあげると、そのままポイント圏内でレースをフィニッシュした。

一方、雨でペースダウンを余儀なくされた本山の#46 GT-Rは、レインタイヤに交換するためピットインするが、不運なことにその直後から晴天となり、みるみる路面は乾いていいく。その結果再びピットインしてスリックタイヤに戻す必要があり、大きくタイムロスを喫してしまう。このため、最後尾の13位でレース中盤を周回。後半を担当した柳田が、ポジションをあげて10位完走を果たした。

予選10位の「#24 D’station ADVAN GT-R」(ミハエル・クルム/佐々木大樹)は、前半を10位で走行しながら、ドライバー交替後のペースが上がらず12位でレースを終えることとなった。

#3 B-MAX NDDP GT-R/スーパーGT 開幕戦岡山

 GT300クラスの#3 GT-Rは、6位から星野がスタート。スタート直後の混乱などを避けて星野はポジションを維持し40周目までに4位まで順位をあげる。後半を担当したオルドネスも、自己ベストを次々と塗り替える好走を見せ、4位入賞を果たした。長谷見昌弘監督は、「我々のチームは、ふたりが良い仕事をしてくれて、現状ではベストという内容でレースを終えることができました」と目を細めていた。

【#12ドライバー 安田裕信選手のコメント】

安田裕信選手/#12 カルソニックIMPUL GT-R

「前半はJP(オリベイラ)が頑張って走ってくれましたが、僕に代わってから前の2台との差が広がってしまいました。前を走るクルマとは違うタイヤを選びましたが、後半は徐々に離されてしまいました。しかし、開幕戦で3位表彰台に立つことができて、僕たちの強さが証明できる結果になったと思います」

【#12ドライバー ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手のコメント】

J.P.デ・オリベイラ選手/#12 カルソニックIMPUL GT-R

「シーズン最初のレースとしては、3位というのはいい結果だと思います。天気が変わって難しいレースになりました。雨になってピットに入ることも考えましたが、そのままとどまって正解でした。僕たちのクルマは速いということも分かりました。こんなに寒い日なのにサーキットにかけつけて応援してくれたファンには感謝しています。次の富士もいい結果を残したいですね」

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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