ポルシェ、ワークスマシン4台体制でル・マンに参戦~2010王者ベルンハルトとデュマの戦力を分散させたチーム体制~
ポルシェAGは、世界耐久選手権(WEC)およびル・マン24時間レースに4台のワークスマシンで参戦すると発表した。
ル・マン24時間レースの主催者であるパリのフランス西部自動車クラブ(ACO)が2014年6月14日~15日に開催される、第82回大会のエントリーリストを発表。
ポルシェは、2台の「919ハイブリッド」でトップカテゴリーであるル・マン・プロトタイプ(LMP1)に挑む新たなワークスチームを「ポルシェ チーム」として登録した。カーナンバーは14と20。また、2台の「911 RSR」でGTE Proクラスにエントリーするワークスチームの名称は、「ポルシェ チーム・マンタイ」となっている。昨年1-2フィニッシュを達成した「911 RSR」は、今年も91と92のカーナンバーを付けてスタートする。
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2010王者ベルンハルトとデュマの戦力を分散させたチーム体制
ル・マン24時間レースを含む全8戦で争われるWECに参戦する2台のル・マン・プロトタイプを、ポルシェのワークスドライバーであるティモ・ベルンハルト選手が20号車、ロマン・デュマ選手が14号車をドライブすることとなった。その結果、2台の919ハイブリッドの両車をル・マンでの総合優勝経験者がドライブすることになる。両選手は、共に2010年にアウディで総合優勝を果たしている。
チーム監督であるアンドレア・ザイドル氏は、「この2名のドライバーを2台の車両に振り分けるというのは、彼らの耐久レースおよびル・マンでの特別な経験を考えれば、当然の選択です。私達のエントリーの承認は、ル・マンへの道における、もうひとつの大きな節目です。3月末のポール・リカール・サーキットにおける公式テストでのライバル達との初顔合わせ、そしてもちろん4月のシルバーストーンでのシーズン開幕を非常に愉しみにしています」と述べている。
なお、2014 FIA世界耐久選手権における、他4名のLMP1ポルシェワークスドライバーであるブレンドン・ハートレー選手、ニール・ジャニ選手、マルク・リーブ選手、そしてマーク・ウェバー選手らのチーム・組み合わせはまだ未定となっている。
また、GTでの1-2フィニッシュの再現を目指すGTE Proクラスでは、ポルシェは再度ポルシェチーム・マンタイから2台の「911 RSR」を投入し、アストンマーチン、コルベット、フェラーリおよびSRTバイパーのワークスチームと争う。
2013年シーズンの最終レースに投入されたこのヴァイザッハ生まれのGTスポーツカーでは、数々の細部が見直された。フロントエンドのエアロダイナミクスの変更、リアウイングのワイド化、シャシーの運動学的な適合により、ハンドリングバランスの強化および操縦性の改善が実現。
ポルシェのモータースポーツ部門のトップであるハルトムート・クリステン氏は、「2013年シーズン、911 RSRはル・マンでの1-2フィニッシュによって耐久レースでのポテンシャルを強烈に見せつけました」、「デイトナ24時間レースでは、最適化を行った911 RSRで再び伝統の耐久レースの優勝を飾りました。これは、間違いなく2014年のル・マンへのよい兆しです」と語っている。
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