ミシュラン、トラクター・トレーラー、総シングルタイヤ化へ

~ダイワ運輸、ワイドシングルタイヤ「X One」採用~

トラック・バス用ワイドシングルタイヤ「MICHELIN X One(ミシュラン エックスワン)」

ミシュランタイヤは、環境負荷低減に貢献するトラック・バス用ワイドシングルタイヤ「MICHELIN X One(ミシュラン エックスワン)」(以下「MICHELIN X One」)が、ダイワ運輸が新たに導入した新型トラクターに装着されたと発表した。

さらに連結するトレーラーにはワイドシングルタイヤ「MICHELIN XZY3(ミシュラン エックスゼットワイスリー)」(以下「MICHELIN XZY3)を装着し、すべてミシュランのシングルタイヤを装着したトラクター・トレーラー車輌が誕生した。

二つの効果により車両の燃料消費量の節約や燃費を改善

トラック・バス用ワイドシングルタイヤ「MICHELIN X One(ミシュラン エックスワン)」装着イメージトラック・バス用ワイドシングルタイヤ「MICHELIN X One(ミシュラン エックスワン)」装着イメージ

「MICHELIN X One」は、ワイドシングルタイヤの中でも、駆動軸装着も可能で、更に1軸あたり10tもの荷重能力を持つワイドシングルタイヤ。トラックに装着されている2本(ダブルタイヤ)のタイヤを1本にするというコンセプトで、1車軸当たり約100キログラムの軽量化を可能にし、環境への負荷低減とコスト削減を同時に達成する新しいコンセプトのタイヤである。

軽量化されたタイヤ・ホイールユニットが発進・加速時の慣性力を低減すると同時に、サイドウォールの数がダブルタイヤの4枚からワイドシングルタイヤの2枚に減ることで回転中のタイヤの発熱によって増加する転がり抵抗を削減する。

この二つの効果により車両の燃料消費量の節約や燃費改善に貢献。装着されている「MICHELIN X One XZY3(ミシュラン エックスワン エックスゼットワイ スリー)」のタイヤサイズは455/55R22.5 (166L)、「MICHELIN XZY3」は385/65R22.5(160J)。

ダイワ運輸 代表取締役の木村泰文氏は、「『高品質の輸送サービスを顧客に提供し、社会に貢献します』という企業理念の下、全事業所でのグリーン経営認証の取得や、発電システム導入など、環境負荷低減のために努力を重ねてきました。そしてこの度、車輌自体の燃費性能向上や環境負荷低減をさらに実現するために、すべてシングルタイヤを装着したトラクター・トレーラー車輌を導入することにいたしました。この試験的導入をきっかけに、更なる改善のために引き続き総シングルタイヤの導入を検討したい」と期待を語った。

また、ミシュランタイヤ 代表取締役社長のベルナール・デルマス氏は、「欧米では既に普及しているワイドシングルタイヤのメリットが、日本のユーザーの皆さまにも徐々に浸透し始め、今回のような導入事例が増えてきていることを大変嬉しく思います。2本を1本にするという画期的なこの製品は、積載効率改善はもちろんのこと、環境負荷低減のソリューションとしても期待される商品です。今回のような、トラクターの駆動軸というタイヤへの負荷が大きいポジションでの「X One」装着が、より多くのトラクター、そしてトレーラーへのワイドシングルタイヤ装着に勢いをつけてくれることを期待しています」と喜びを語った。

「X One」はダブルタイヤをシングル化することで、様々な効果を実現可能に。

(1)積載効率大幅向上によるトラックユーザーの運行経費削減:

今回採用された「X One」の455/55R22.5サイズは、日本市場で最も一般的な大型トラック用ダブルタイヤのサイズ11R22.5と外径がほぼ同じで、且つ日本の法律上最大値とされる車軸あたり10tの耐荷重能力を持つ。

11R22.5 のダブルタイヤ仕様と較べ大幅な軽量化が図られ、積載可能重量を拡大することが可能になり、積載効率の向上は、同重量の輸送に必要なトラック便数の削減につながる。

(2)環境負荷低減:

サイドウォールがダブルタイヤの4枚からワイドシングルタイヤの2枚に減ることにより、回転中のタイヤの発熱によって増加する転がり抵抗を削減すると同時に、軽量化されたタイヤ・ホイールユニットが車輪を回転させる際に生じる慣性力を低減。

この二つの効果により車両の燃料消費量の節約に貢献し、さらに、タイヤを2本から1本に減らすことによって廃棄されるタイヤも減り、環境負荷低減を可能にする。

(3)車両の安全性向上:

 左右タイヤ間距離(輪距)を拡大できるため車両の走行安定性が向上し、車両の低重心化も可能となり、安全性向上に貢献することができる。

(4)車両設計の自由度拡大と生産性向上:

ダブルタイヤ仕様と比較しタイヤ・ホイールユニット総幅が縮小されるため、左右タイヤ間距離が増大しシャシ設計の自由度が拡大。また、シングル化により部品点数が減り車両の生産性も高められる。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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