日産の高星選手、F3デビューシーズンを優勝で締めくくる
~ 全日本F3選手権第14~15戦 レースレポート ~
10月19~20日、全日本F3選手権の第14~15戦が富士スピードウェイで開催され、ニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム(NDDP)の#23 高星明誠選手が今シーズンの最終戦となる第15戦でポール・トゥ・ウィンを飾った。
FIA世界耐久選手権 第6戦のサポートレースとして開催された今大会、すでにシリーズタイトル獲得を果たしていた高星選手は、チャンピオンとして今シーズンの最終ラウンドに臨むこととなった。
練習走行から速さを見せた高星選手は、公式予選でもトップタイムをたたき出し、見事2戦ともにポールポジションを獲得した。
第14戦は19日(土)の14時50分にスタート。ロケットスタートを狙っていた高星選手だったが、マシントラブルにより上手くスタートを切ることができず、最後尾まで後退することとなってしまう。1周目で2番手まで順位を取り戻したが、射程距離までトップとの差を詰めることができず、2位でゴール。
最終レースとなる第15戦は、20日(日)の朝8時にスタートが切られた。前夜から雨が降り続け、ウェットコンディションでのレースとなったが、前日の反省を活かし、ポールポジションから抜群のスタートを決めた高星選手は、エンジンパワーで差のある全日本選手権クラスのマシンにじわじわと近づいていった。レース中盤からは徐々に離されていったが、後続とはすでに大差を築いており、チェッカーを受けた時にはその差は35秒にも広がっていたという。高星はシリーズチャンピオンとして臨んだ最終レースを、ポール・トゥ・ウィンという結果で締めくくる形となった。
高星明誠選手のコメント
「第14戦ではスタートで順位を下げることになり、一生懸命走ったのですがミスが多く1位まで戻ることができずに本当に悔しかったです。第15戦では前のレースの反省を活かし、また、もてぎでの雨のレースでスタートが良かったのでそのイメージを頭に入れながらスタートしたところ、うまく切ることができました。後ろの選手とも大きな差を作ることができて、ベストなレースができたと思います。今シーズンは序盤から連勝を重ねることができました。中盤にはペースを落としてしまいましたが、そこで自分の課題が明確になり、後半には速さを取り戻すことができてチャンピオンにもなれました。すごくいいシーズンになりました」
Pos | No | Machine | Drivers | Time/Behind |
---|---|---|---|---|
1 | 38 | PTT SPIRIT F307 | ナニン・インドラ-パユーング | 34'28.584 |
2 | 23 | S Road NDDP F3 | 高星明誠 | 1.832 |
3 | 6 | Net Move Hanashima Racing | 小泉洋史 | 31.468 |
Pos | No | Machine | Drivers | Time/Behind |
---|---|---|---|---|
1 | 23 | S Road NDDP F3 | 高星明誠 | 28'10.108 |
2 | 30 | B-MAX・F306 | DRAGON | 36.248 |
3 | 6 | Net Move Hanashima Racing | 小泉洋史 | 39.505 |
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