日産、インドネシアで新型ダットサン「GO+」を初公開
日産自動車は17日、インドネシアのジャカルタでダットサン「GO+」のワールドプレミアを行い、ダットサンブランドのプレゼンス拡大を表明した。
また、インドネシアのお客様のニーズに対応したハッチバック、ダットサン「GO」がインドネシアでのダットサンブランド第2弾モデルとなることも発表した。
同社のCEOであるカルロスゴーン氏は、「日産は、ダットサンブランドの復活により、モビリティを変えていきます。そして車の所有によりもたらされる誇り、自主性、チャンスを、より手に入り易いものにします。インドネシアの多くの方々にとって、初めて購入するクルマがダットサンとなることを、私たちは期待しています。」と語った。
「GO+」は、走るファミリーラウンジとして開発された5+2のMPV。1台のクルマに家族全員が乗って移動することを目的としている。
「GO+」はコンパクトな寸法ながら、多用途で実用的な5ドアの3列MPVであり、フロントシートも機能的なものとなっている。また、3列目は必要に応じて格納することが可能。
エンジンは1.2リッターで、トランスミッションは5速マニュアルを搭載。全長は3,995mm、全幅1,635mm、全高1,485mmというコンパクトなサイズにより、厳しい都市環境により適したクルマに仕上げられている。また、2,450mmのホイールベースにより、広々とした室内空間を作り出している。
ダットサンは、2車種をインドネシア市場で発売し、2016年には日産自動車がインドネシアで販売するクルマの最大50%をダットサンブランドのクルマにすることを目指す。
また、インドネシアで続くモータリゼーションに寄与し、インドネシア国内での車両・部品生産の推進や、環境に配慮した車両の普及を目指す政府のイニシアティブに貢献することを目指している。
「GO+」「GO」の2車種とも価格は1億インドネシアルピア以下となる予定だ。
インドネシア市場向けのダットサン「GO」と「GO+」は、ジャカルタの東80kmに位置するプルワカルタにある日産の工場で生産する予定で、発売は2014年が予定されている。
ダットサンについて
日産は2012年3月、ニッサン、インフィニティに続く第3のブランドとなるダットサンブランドの復活を発表した。ダットサンは、高い成長を続ける市場で将来の成功を夢見るお客さまに、クルマのある豊かな生活を提供する。ダットサンは、80年にわたる日本のクルマづくりに対する技術とこだわりを象徴しており、日産のDNAを体現する重要なブランド。ダットサンブランドのモデルは、2014年からインド、インドネシア、ロシアおよび南アフリカで販売開始予定となっている。
ダットサンの歴史
ダットサンは、約100年前の1914年に日本で作られた脱兎号(ダット自動車)に由来している。「脱兎(ダット)」というのは「超高速」という意味であるとともに、当時の出資者であった、田、青山、竹内3人のそれぞれの名前の頭文字を取って名付けられたもの。
また、耐久性のある(Durable)、魅力的で(Attractive)、信頼できる(Trustworthy)のそれぞれの頭文字を取ってDATとしたと宣伝された。 1933年、日産の創立者である鮎川義介は、「すべての人に自動車を」というビジョンを持ってこの事業を引き継いだ。
1930年台初頭の日本の若者たちの向上心を満たす、軽量で経済的で耐久性のあるクルマは、「ダットの息子」、Datson(ダットソン)と名付けられ、後にダットサン(Datsun)となった。日本のエンジニアリングと大量生産により鮎川の夢が現実のものとなった。
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