ソフトバンクモバイルなど、香川県豊島で日産の超小型モビリティを活用した実証実験を実施

超小型モビリティのレンタルサービスを提供、 「瀬戸内国際芸術祭2013」現代アートと環境低負荷型電気自動車が融合

日産 ニューモビリティコンセプト(New Mobility Concept)エクステリアイメージ

土庄町とソフトバンクモバイル株式会社、株式会社ベネッセホールディングス、電気自動車普及協議会は、豊島の観光資源としての価値向上などを目的として「豊島(てしま)モビリティ協議会」を設立し、2013年7月20日より土庄町の豊島で、超小型モビリティ※を活用した実証実験を実施する。

本実証実験は、国土交通省の「超小型モビリティの導入促進事業」の支援案件として行われる。

「豊島モビリティ協議会」は「食とアートの島」である豊島において、環境低負荷型の電気自動車である超小型モビリティを活用して島内の移動手段を充実させることで、豊島の観光資源としての価値向上および地域活性化を図るとともに、低炭素・省エネルギーで環境に負荷をかけない循環型社会の実現を目指す。

今回の実証実験では、「瀬戸内国際芸術祭2013」の夏の会期の始まりにあわせ、来島する観光客の島内の交通手段として超小型モビリティ(二人乗り電気自動車)のレンタルサービスおよび充電設備の提供を行っていく。

土庄町

日産 ニューモビリティコンセプト(New Mobility Concept)フロントイメージ日産 ニューモビリティコンセプト(New Mobility Concept)リアイメージ

土庄町は、豊島における棚田をはじめとする山の幸と瀬戸内の地魚である海の幸などを活用し、農と食の活動を展開することにより豊島の振興を図ることを目的に、地元各種団体、各種関係者と共に2009年4月に豊島「食プロジェクト」推進協議会を立ち上げた。

前回、「瀬戸内国際芸術祭2010」では地元調整および協力を行いつつ、地域振興のための事業を行ってきた。

今回、ソフトバンクモバイルとベネッセホールディングスより超小型モビリティの実証実験の提案があり、土庄町としても現在来場者が大勢訪れている「瀬戸内国勢芸術祭2013」と連携しつつ、豊島の観光資源の価値を向上させ、また潜在的な観光客に来島してもらえるよう、島内の移動手段の一つとして超小型モビリティの実証実験(レンタル事業)を支援することになった。ゆっくりのんびり豊島を満喫してもらえればと考えている。

ソフトバンクモバイル

日産 ニューモビリティコンセプト(New Mobility Concept)試乗走行イメージ

個人が自宅以外でも自由に電気を利用できることを目指してソフトバンクモバイルが開発中の充電・認証システム「ユビ電」を、超小型モビリティの充電インフラとして提供する。

「ユビ電」とは、ソフトバンクグループが従業員のアイデアを広く募集して事業化を行う新規事業提案制度「ソフトバンクイノベンチャー」から生まれたもので、個人がいつでもどこでも、必要な電気を必要なだけ利用できる環境の実現に向けて、現在事業化を目指している。

今回の実証実験では、島内に「ユビ電」対応の充電スタンド「ユビ電スタンド」を設置し、プラグを挿すだけで、どの車が、いつ、どのスタンドでどれだけ充電したかをリアルタイムに把握できる技術を検証する。

「ユビ電スタンド」は、充電コントローラー(東光電気株式会社製)と充電スタンドを組み合わせたもので、車に搭載した「ユビ電」の認証キーの情報をサーバーに送信して認証した後に充電を開始する仕組みになっている。

ベネッセホールディングス

日産 ニューモビリティコンセプト(New Mobility Concept)試乗走行イメージ

ベネッセホールディングスは、心にも体にも元気を与え、安らぎを感じさせる環境の中で、人間が真に「Benesse(よく生きる)」とは何かを考える場所をつくりたい、という願いから、過去20年以上にわたり瀬戸内海の島々での地域づくりや文化活動を行っている。このエリアは、2010年に続き、2回目となる現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2013」の開催地域でもある。

その舞台のひとつでもある、豊島という自然豊かな島で、皆様に楽しくかつ環境にも負荷をかけない、新しいタイプの乗り物に乗りながらアートを満喫してもらえるよう、関係する地域・行政との連携を図っていく。

また、「現代アートと電気自動車の融合」という新しい取り組みを世界へ発信していきたいと考えている。

電気自動車普及協議会(APEV)

日産 ニューモビリティコンセプト(New Mobility Concept)インパネ

「未来の子どもたちに、美しい地球環境を残すために」この一念から、電気自動車の普及を促進し、地球環境の保全と持続可能な社会の実現を目指して、3年前の2010年に設立されたのが電気自動車普及協議会。

現在は会員数約360団体を数え、EV関連の事業や研究を行う産官学の団体が連携して、国内外でのEVの普及促進の支援や情報交流を行っている。

本事業では、国内外の様々な企業や団体が開発を進め、国土交通省が導入を促進・支援する超小型モビリティを、実際に来島者や地元の方に活用してもらいながら、充電インフラ環境やサービス運用面での課題を洗い出し、今後の普及拡大に向けての検証・情報発信をしていく役割を担っていく。

実証実験の概要

日産 ニューモビリティコンセプト(New Mobility Concept)試乗走行イメージ日産 ニューモビリティコンセプト(New Mobility Concept)試乗走行イメージ

1. 内容

6台の超小型モビリティを、豊島に来島する観光客などにレンタカーとして貸し出し、島内の交通手段として活用してもらう。島内には、超小型モビリティの充電のために、「ユビ電」に対応した充電スタンド「ユビ電スタンド」を2カ所設置。

超小型モビリティの利用については、事前に予約と決済を行える専用のウェブサイトが用意される。

2. 超小型モビリティ利用料金

8,400円/日(税込、充電料金含む)

3. 実施期間

2013年7月20日~2014年3月31日(予定)

4. 設置する超小型モビリティ

NISSAN New Mobility Concept

※当記事に掲載されている画像は、以前に日産本社にて開催された「ニュー・モビリティ・コンセプト」試乗会時のものです。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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