住友ゴム、スーパーコンピュータ「京」を活用しタイヤ材料内部を忠実に再現する大規模分子シミュレーションを開始
住友ゴムは、世界トップレベルの優れた計算能力を有するスーパーコンピュータ「京」を活用し、これまでのスーパーコンピュータでは再現が困難であったタイヤ用ゴム内部を大スケールでしかも分子・ナノレベルで忠実に再現し解析することが可能となる大規模分子シミュレーションを3月より開始した。この研究によって得られる成果を活用し、高性能・高品質タイヤの新材料開発を行い、2016年以降の新商品に採用していく。
住友ゴムでは、2011年末に発表した高性能・高品質タイヤの新材料開発技術「4D NANO DESIGN(フォーディ ナノ デザイン)」により、タイヤ用ゴム材料の開発を推進している。
住友ゴムでは、これまでのスーパーコンピュータでは計算規模が限られていた、タイヤ用ゴム内部を大スケールでしかも分子・ナノレベルで忠実に再現し解析するために、2012年9月よりスーパーコンピュータ「京」で実行するための大規模分子シミュレーション用プログラムの開発と応用を進めてきた。
その結果、これまでに比べ数100倍規模の計算が可能となり、ゴム材料内部を忠実に再現しシミュレーションすることが技術的に可能となった。
今後は、大規模分子シミュレーションによって得られる成果を活用し、高性能・高品質タイヤの新材料開発技術を更に進化させ、「ADVANCED 4D NANO DESIGN」として2015年中に確立、2016年以降の新商品に採用していく。
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