富士通テン、「車載用 小型77GHz 3次元電子スキャンミリ波レーダ」を開発

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富士通テンは10月18日、前方・左右に加え、“上下”方向を加えた3次元で物体を検出できる、「車載用 小型77GHz 3次元電子スキャンミリ波レーダ」を開発したと発表した。

「車載用 小型77GHz 3次元電子スキャンミリ波レーダ」は、前方検知用で、従来の前と左右に上下方向を加えた3次元をセンシングする。この結果、上方にある標識や道路の落下物などをより確実に検知でき、道路上の障害物をより確実により離れた位置から識別できるようになる。

また、製品の大きさは、高度な信号処理技術・電波の送受信アンテナの設計の工夫により、同社の最新2次元電子スキャンミリ波レーダと同等の、手のひらに乗る程度の大きさを実現した。これにより、大型車両から小型車両まで幅広い車両への取り付けが可能となる。

「車載用 小型77GHz 3次元電子スキャンミリ波レーダ」は、「第19回ITS世界会議ウィーン2012」<2012年10月22日(月)~26(金)>にて論文発表ならびに併設される展示会に出品される。

富士通テンは今後、さらなる改良を加えながら、2014年より自動車メーカ各社への納入を目指す。

「車載用 小型77GHz 3次元電子スキャンミリ波レーダ」の特長

上下方向を含む3次元で対象物を検出

前方、左右方向に加え、上下方向の3次元スキャンにより、上下の物体をより確実に検出。例えば、上方に設置された高速道路の案内看板の高さが検出できることにより、車両の前方物体のより正確な識別が可能となる。道路上の障害物をより確実により離れた位置から識別できるようになり、プリクラッシュセーフティ機能の高速域での性能が向上する。

小型

<体積:同社の最新の2次元電子スキャン方式の製品と同等>

今回、高度な信号処理技術<(株)富士通研究所と共同開発>、また、アンテナ設計の工夫により、同社の2次元電子スキャン方式ミリ波レーダと同程度の、手のひらに乗る大きさで3次元スキャンレーダを実現。

車両取付の簡素化

従来、車両工場でミリ波レーダを取り付ける際に行われていた軸調整が簡素化でき、生産性向上に寄与。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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