日産、ロシア市場向けモデル 新型「アルメーラ」を発表
日産は、モスクワ国際オートショー(一般公開日:8月31日~9月9日)にて、ロシア市場向けモデル、新型「アルメーラ」を発表した。
新型「アルメーラ」は、4ドア5人乗りのセダンモデル。長いホイールベースがゆったりとしたキャビンを作り、その一方で、ルーフからリアウィンドウ、トランクリッドにまで繋がる曲線の中に広々とした荷室が存在する。
フロントは、幅広い4本のバーグリルがドアハンドルと同じようにクロムメッキ加工されており、質の高いイメージを強調している。このクロムメッキ加工には、日産が特別に開発した防錆技術が施されており、この技術は、ロシアで除氷に使用される化学物質からの影響に耐え、クロムメッキ加工を維持するような特別な三価クロム化合物が使用されている。
エンジンには、1.6Lガソリンエンジンを搭載し、最大出力75kW(102hp)、最大トルク145Nmを発生する。トランスミッションは、5速MTと4速ATの2種類を用意。
冬季における性能も、パワフルなヒーターと換気システムにより向上し、低温始動性能も最適化されている(グレードにより、ヒーター付シートとヒーター付きドアミラーを装備)。ワイパーは、フロントガラスのできるだけ広い範囲をカバーするように設計され、補給の回数が少なくてすむ大容量5リッターのウォッシャータンクが搭載されている。
新型「アルメーラ」は、ロシアの環境に対応すべく、シャシーにトラット式フロントサスペンションとアクスルビーム式リアサスペンションが採用されている。他にも、フロントアンチロールバーはハンドリング性能を向上させ、リアサスペンションとともに快適な乗り心地を実現、クルマが現地の条件に耐えることができるように強化されている。
さらに、荒れた路面に対応するための特別な保護措置として、エンジンルームの下側が2mmの厚さの鋼板でカバーされている。また、クルマの下にある傷がつきやすいブレーキと燃料管も鋼板で保護されている。
同車の生産は、アフトワズ社(ルノー・日産アライアンスのロシアでの新しいパートナー)のトリアッティ工場の新たに作られた生産ラインで行われる。価格は、2013年初頭の発売日間近に発表予定。
ロシア日産のマネージングダイレクターの、フランソア・グーピル=ドゥ=ブイユ氏は、以下のようにコメントしている。
「私たちは、ロシアにおいて意欲的な拡大計画を策定しており、『アルメーラ』は市場が成長する上で主要な役割を担うでしょう。このクルマを作るために、私たちは日本、欧州、ロシアの最高のエンジニアたちを集結させ、ロシア市場特有の市場要件について深く理解してもらいました。『アルメーラ』は100%ロシアのクルマですが、日産が世界で培ってきた開発およびデザインの知見を活用しています。『アルメーラ』は、ロシアのお客様のニーズと期待にピッタリ見合ったクルマです。価格が明らかになれば、皆さん、このクルマの素晴らしい装備に驚かれるでしょう。新型『アルメーラ』は、Bセグメントの価格で、Dセグメントのクルマに期待できるような室内空間を提供します。」
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