マクラーレン、オープンモデル「MP4-12C Spider」を発表

カーボンモノセルシャシーはオープン化に伴う強度補強の必要なし!

英国・マクラーレン・オートモーティブ社は7月5日、マクラーレンの高性能スポーツカー「MP4-12C」第二弾として、オープンモデル『MP4-12C Spider(スパイダー)』を発表した。

MP4-12C同様の強靭なカーボンモノセルシャシーは、オープン化に伴う強度補強を必要とせず、クーペモデルに対してリトラクタブル・ハードトップ用システム分の40kg増だけで済ませたというからスゴイ。ルーフの開閉は17秒以内で、時速30km/hまでなら走行中でも操作出来る。後部ウィンドシールドはオープン時にはウィンド・デフレクターとしても機能し、キャビン内の気流の発生を抑制する。

縦置きミッドシップに搭載されるエンジンは、V8 3.8リッター ツインターボで、ガラススクリーンを通じてその姿を見ることが出来る。組み合わされるのは、素早いシフト操作が可能な7速デュアルクラッチトランスミッション「SSG」。最高出力は625ps/7500rpm、最大トルクは600N・m/3000-7000rpmと圧倒的で、0-100km/h加速はわずか3.1秒、0-200km/hでもたった9.0秒しかかからず、最高速度は329km/hと発表されている。

自分だけのMP4-12C Spiderを創り上げる楽しみ

MP4-12C Spiderは7月5日より、全世界22カ国、38のマクラーレン正規販売代理店での注文受付もスタートする。Web上のオンライン・コンフィギュレーションシステム(http://www.cofigure.mclaren.com)によって、好みに応じた内外装やオプション装備などを自由に選択することが可能となっている。

ボディカラーは新色ヴォルケーノ・イエローを新設定。インテリアについてもMP4-12C Spider用の新たなトリムが設定された。またホイールについても「ダイヤモンド・カット」仕上げを選択可能とした。

このほか、オプションで地上高を変化させる「カーリフト・システム」を設定。時速60km/hまでの間なら、前軸40mm、後軸25mmまでの車高上昇が可能となっている。

◎関連記事:

マクラーレン MP4-12C 発表会速報[2011年10月5日]

マクラーレン、F1テクノロジーを注ぎ込んだ高性能スポーツカー「MP4-12C」発売[2011年10月5日]

マクラーレン MP4-12C 試乗レポート/西川淳[2011年3月10日]

マクラーレン MP4-12C Spider 主要諸元[欧州仕様車]

全長x全幅x全高:4509x2093x1203mm/ホイールベース:2670mm/車両重量:1474kg[DIN]/前後重量配分:42%/58%[DIN:前/後]/ドライブトレイン・レイアウト:縦置きミッドエンジン・RWD/車体構造:カーボンファイバ・モノセル、アルミニウム・フロント/リア・フレーム/エンジン:V8 ツインターボ DOHC 32V 可変バルブタイミング付/給油システム:ドライサンプ方式/総排気量:3799cc/最高出力:625ps/7500rpm/最大トルク:600N・m/3000-7000rpm/トランスミッション:7速SSG(デュアルクラッチトランスミッション)/サスペンション:プロアクティブ・シャーシ・コントロール/アクティブ・エアロダイナミクス:マクラーレン・エアーブレーキ/タイヤ:ピレリ P-Zero 235/35R19(前)/305/30R20(後)

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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