日産、新車両設計技術により効率化と部品の共用化 -2013年の新型車から採用-

日産自動車株式会社 CEO カルロス・ゴーン氏日産 CMF:4+1 ビッグモジュール

日産は、新世代車両設計技術である「日産CMF(コモン・モジュール・ファミリー)」を、2013年以降発売する新型車の車両開発に導入すると発表した。

CMF(コモン・モジュール・ファミリー)とは、日産の新しいクルマの設計手法のこと。

その内容としてはクルマの設計を「エンジンコンパートメント」「フロントアンダーボディ」「コックピット」「センター&リアアンダーボディ」の4つに「電子アーキテクチャ」を加えた「4+1」、5つのビッグモジュールへ分けるというもの。

この手法により共用化・増産効果の拡大による部品コスト削減、また標準化に伴って新しい技術などを複数の車種に同時展開できるという効果が期待できるという。

日産自動車株式会社 執行役員 坂本秀行氏

このCMF導入背景として、昨今、低燃費化・CO2対策・安全対応のための車両開発コストが増加。同社の将来的な試算によると、2015年には2010年比で2倍以上の開発コストが必要になるとのこと。

しかし、これらの開発コストをユーザーへ負担させることは商品競争力という面で出来ず、コスト削減に取り組むことは必須と認識。そこで生まれたのが、CMFという新しい設計手法。

このCMFモジュールの例として、例えばエンジンフードは高いものと低いものが用意され、MPVやSUVなどは高いエンジンフードを採用し、セダンやハッチバックは低いエンジンフードを採用。

アンダーボディは、車重を「ヘビーウェイト」「ミドルウェイト」「ライトウェイト」の3つに分ける。コックピットはSUVなどの「ハイポジション」、セダンなどの「ローポジション」分けるなどだ。これらにより、コンパクトカーなどの小型車からSUVなどの大型車までを効率良く設計することができるようになる。

日産では、中期経営計画「パワー88」において51車種の新型車を投入すると既に発表しているが、このCMFがその達成において重要な役割を担っているという。CMFは、2013年の新型車から順次導入されていく。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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