新型フェアレディZ発売間近で期待も高まる! 改めてフェアレディZの系譜をたどる
- 筆者: 小鮒 康一
- カメラマン:MOTA編集部
オートモビルカウンシル2022の特別展示のひとつとして、ひと際来場者の注目を集めていたのが、日産自動車の協力によって実現した「フェアレディZの系譜」と名付けられたブース。今回は展示されていた4台のフェアレディZを紹介したい。
初代のS30型は現行型のノートオーラNISMOより短いボディサイズ
ここには間もなく新型の登場が控えている日産を、いや日本を代表するグローバルカーであるフェアレディZの歴史を物語る歴代モデルと新型のカスタマイズドプロトの計4台が展示されていた。
いちばん左手に展示されていたのが、先代のフェアレディから「フェアレディZ」へと名前が変わった初代モデル、いわゆるS30型と呼ばれるモデルだ。
名前こそ受け継いでいるものの、先代のフレーム式からモノコックボディとなったことで運動性能が大きく向上。その結果、日本国外、特に北米市場で大ヒット車種となり、現在に至るまで続く高い人気のきっかけとなったモデルである。
展示された車両は1970年式の上級グレード「Z-L」で、2.0リッターのL20型エンジンを搭載するモデル。単体で見るとスポーツカーらしいロングノーズデザインが美しいが、実は全長は4115mmと現行型のノートオーラNISMOより短いのだ。
2代目は特にアメリカで人気、4代目はコストをふんだんに費やしたモデルだった
その隣に展示されていたのが、2代目フェアレディZとなるHS130型。この2代目モデルには日本車としては初となるTバールーフ仕様車が設定され、オープンエアモータリングを楽しむユーザーの多いアメリカでは特に高い人気を誇った。
また「マンハッタンカラー」と名付けられた特徴的なツートンカラーも用意されており、初代の北米での大ヒットを受けて、より北米のユーザーを意識した仕様となったモデルとも言えるだろう。
続いては4代目となるZ32型のフェアレディZ。このモデルはバルブ期に開発されたということもあり、当時の日産の技術の粋を集めて作られたモデルとなっていた。2シーターと2by2で異なるシャシーを用意するなど、コストもふんだんにかけられていたのである。
搭載エンジンも先代まで存在していた2リッターや直6は廃止され、V6 3リッターに一本化。ターボモデルは300馬力を発生していたが、当時の運輸省からの指導によって280馬力へ抑えられ(輸出仕様は300馬力のまま)、長らく続いた280馬力自主規制のきっかけとなった1台でもあったのだ。
新型フェアレディZのカスタマイズドプロトは歴代のオマージュしたパーツが多い
そして最後に紹介するのは、東京オートサロン2022で初公開となった新型フェアレディZのカスタマイズドプロト。Z432をモチーフとしたオレンジに塗られたボディにはオーバーフェンダーや専用形状のバンパーなど、初代モデルを彷彿とさせるエクステリアパーツがプラスされている。
もともと新型フェアレディZは歴代のモデルのデザインモチーフが多く取り入れられたモデルとなっており、特徴的なヘッドライトはS30型のヘッドライトカバー装着車がライトをつけたとき、カバーに反射する光をイメージしていたり、テールランプはZ32型を彷彿とさせる形状となっている(そもそもZ32のテールランプはS30をオマージュしたものだが)。
こうなると2代目モデルから受け継がれてきたオープンエアモータリングを楽しめる仕様の登場も気になるところだが、果たして?
【筆者:小鮒 康一】
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