ホンダ フリード+はメーカー純正の“車中泊カー”! コンパクトなのに大人2人が余裕で就寝可能な実力派だった

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ホンダのコンパクトミニバン「フリード」の5人乗り仕様「フリード+(プラス)」は、単にサードシートを取り外しただけの仕様ではない。他に類を見ないほどのメーカー純正“車中泊カー”だった! 実際に寝てみたところ、全長わずか4.3メートルの車内にも関わらず、大人2人が余裕で就寝出来る“高性能”ぶり。改めて驚かされた、フリード+の車中泊性能をチェックする!

目次[開く][閉じる]
  1. 車中泊に特化したシートアレンジ「おやすみモード」が優秀過ぎる!
  2. 全長わずか4.3メートルにも満たないコンパクトサイズなのに、大人2人が余裕で就寝出来ちゃう実力
  3. 純正アクセサリーもホンキ! 専用マットに専用シェード、どちらもフィット感が素晴しい

車中泊に特化したシートアレンジ「おやすみモード」が優秀過ぎる!

3列シートレイアウトの「ホンダ フリード」に対し、「フリード+(プラス)」は2列・5人乗りのレイアウトだ。しかし単に3列目(サードシート)を取り払っただけではなく、荷室部分を床面やテールゲートまで全て刷新し低床化。上下2段の荷室スペースを確保すると共に、後席を前倒しするとフラットな荷室面が現れる。

荷室の床面がフラットというだけなら他のモデルでも良く見られるものだが、フリード+はさらに工夫を加えた。

前席(運転席・助手席)を前にスライドさせ、背もたれも前傾。同時に後席座面も前端までスライドさせたうえで前倒しさせることで、荷室空間を最大限まで拡張するようにしたのだ。後席背もたれと荷室の隙間をつなぐボードも備えているから、フラットな床面はそのまま維持される。

この状態では運転出来ないがそれで構わない。このモードの名称は「おやすみモード」だからだ。そう、メーカー純正の“車中泊”仕様という訳である。

全長わずか4.3メートルにも満たないコンパクトサイズなのに、大人2人が余裕で就寝出来ちゃう実力

フリード+の「おやすみモード」にした場合、ラゲッジのバックドアから後席座面(後席は背もたれを前倒しするだけではなく、座面も前に倒す「ダブルフォールディング」式だ)までのおおよその距離は、実に180cm以上ある。

前席の背もたれまでなら190cmを超える実寸がある。荷室幅も、最も狭いところでも120cm以上が確保されているから、この状態で大人2人が余裕で寝ることが出来る。小学生低学年以下の小さな子どもなら、親子3人での就寝すら可能だろう。

何よりこれが、全長わずか4.3メートルにも満たない5ナンバーサイズのコンパクトミニバンで実現できたことが凄いことである。

純正アクセサリーもホンキ! 専用マットに専用シェード、どちらもフィット感が素晴しい

メーカー純正の“車中泊”仕様だから、純正アクセサリーにもそれに対応したパーツがしっかり用意されている。写真のマットレスは、ホンダアクセス製の「ラゲッジクッションマット」(2万2000円・税込)。

サイズは幅:約123cm×長さ:約180cm×厚さ:約3cmというものので、当たり前だがフリード+の「おやすみモード」にピッタリとハマる。筆者も実際に寝ころんでみたが、直(じか)で寝ると気になった床面のわずかな段差や凸凹も、しっかりと吸収してくれる優れものだった。

窓全面を内側から覆ってくれる「プライバシーシェード」(4万1800円・税込)も車中泊には必須のアイテムだ。フィット感がバツグンなのは純正だから当たり前だとして、車内側は明るいグレーで圧迫感が少ないのが嬉しい。また外側はブラックだから、夜なら外からガラス越しに見てもほとんどわからない状態。車中泊している状態を悪目立ちさせない…そんな配慮も感じられる。

夢の車中泊旅に誘う「フリード+」の魔力!

他社にはない純正車中泊カー「フリード+」の凄さが伝わっただろうか。こんな様子を写真で眺めているだけで、思わず「旅に出たくなった!」という方もいるはず。何より実際に体感した筆者が、写真を見てあらためてそんな気分になってしまったのだから間違いない。

気になった方はこの週末にでも、販売店で実車の“寝心地”を確かめてみて欲しい!

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:佐藤 正巳・Honda・ホンダアクセス]

ホンダ/フリード+
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新車価格:
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筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

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