強靭さと洗練がウリのトヨタ 新型ランドクルーザー300と、シンプル過ぎるスポーツモデル「GRスポーツ」を写真で徹底比較!
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:島村 栄二・TOYOTA
トヨタが14年ぶりにフルモデルチェンジした新型ランドクルーザー(ランクル300)には、新たなラインナップとして「GRスポーツ」が追加されている。ゴージャスさが自慢の通常モデルに対し“スポーツ”の名の通り、スポーツ性能が極められているのが特徴だ。その違いを新型ランドクルーザー300の外観画像と共に比べてみよう。
高い信頼性や耐久性、悪路走破性を極めながら新時代に向けた進化も遂げた新型ランドクルーザー300
トヨタの本格四輪駆動車ランドクルーザーシリーズの最高峰、新型「ランドクルーザー300」は、これまでシリーズが培ってきた高い信頼性や耐久性、悪路走破性をベースにしながら、新開発されたラダーフレーム式TNGA-Fプラットフォームなどの技術によりおよそ200kgの軽量化を実現するなど、新時代に向けた進化を果たしている。
そしてもうひとつ、今回の新たな目玉となる新シリーズが「GRスポーツ」の追加だ。
GRスポーツは、ダカールラリーに代表されるモータースポーツ参戦のノウハウをフィードバックし誕生したスポーツモデル。新型ランドクルーザー300の開発テーマのひとつにも掲げられた「過酷な環境下でも安心して運転しやすく、疲れないクルマ」を、参戦ドライバーからのフィードバックを通じて車両開発に生かしている。
「安心して運転出来て疲れにくいクルマ」が開発テーマに掲げられた理由とは
新型ランドクルーザー300の開発に際し、メーカーの開発者たちは従来型モデルを、実際に世界各国での過酷な使用条件下に持ち込み、その信頼性の高さを改めて体感。しかしそのいっぽうで、走行後の疲れも感じたという。これが前述の開発テーマにつながった。
運転時にストレスを感じる部分や、疲労の原因となる要素を追求した結果が、新型ランドクルーザー300のTNGA-Fプラットフォームなど、開発時の各部に活かされているのだ。
“スポーツ”と聞くと、ハードな乗り味を想像してしまうかもしれないが、新型ランドクルーザー300のGRスポーツはむしろ真逆。シリーズの中でも最も乗りやすいモデルを目指した。それが過酷なモータースポーツを戦い抜くためには必要な条件なのだ。
GRスポーツ専用にチューニングされた足回りは、オンロードでの位のままの走りと、オフロードの接地性や走破性を見事に両立させた。
強靭さと洗練を両立させた新型ランドクルーザー300
新型ランドクルーザー300の外観デザインでは、まずシリーズの伝統である信頼性や耐久性、悪路走破性を満たす必要がある。豪華さがひとつのウリにもなっているランドクルーザーではあるふぁ、華美な装飾を与えることに意味はない。
そこでトヨタでは「タフで強靭」な面と「洗練された大人の魅力」というふたつの要素をテーマに掲げた。実際のモデルを前にすると、その目標もしっかり達成できたことが実感されるはずだ。
GRスポーツは機能性とスタイリッシュさを極めたデザインだ
そしてGRスポーツは、シリーズの中でも機能性とスタイリッシュさを極めた専用デザインが与えられている。写真でベースモデルと見比べると、シンプルなメッキ加飾でシャープな印象の標準モデルに対し、GRスポーツはブラックで統一されたエクステリアとなっている。対局ともいえる2つのモデルだが、お好みのデザインはどちらだろうか。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:島村 栄二]
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