サイズも排気量も日本にマッチするSUV| 日産 キックスe-POWER 新型車解説 概要編

画像ギャラリーはこちら

日産が10年ぶりの新型車となるコンパクトSUV“キックス e-POWER”を2020年6月に導入した。2010年にデビューし好評だった初代ジュークの後継モデルとなるキックスの詳細について、国内外の新型車事情に精通するカーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎氏が徹底解説する。第一回は新型キックス e-POWERを導入するに至ったいきさつについてご紹介!

>>サイズも排気量も日本にマッチするSUV! 日産 キックスe-POWERをもっと見る![画像24 枚]

人気のコンパクトSUVクラスを開拓した日産がジューク後継車を導入

最近の新型車にはSUVが目立つ。SUVは厚みのあるフロントマスクや大径タイヤなどによって外観の存在感が強い。ボディの上側はステーションワゴンや5ドアハッチバックに準じた形状だから、居住性や積載性も優れている。カッコ良さと実用性を両立させて、SUVは人気のカテゴリーになった。

特に日本の使用環境に適するのは、全幅を1800mm以内に抑えた車種だ。このニーズに応えて日産は、2020年6月にコンパクトSUVのキックスを発売した。

最近の日産では新型車の発売が滞り、国内における小型/普通車の新型車は、2017年9月に登場した2代目リーフ以来となり、完全な新型車となると10年ぶりの導入となる。

キックスは2010年導入の初代ジューク後継車

キックスは初代日産 ジュークの後継車種に位置付けられる。

そもそも初代ジュークは、コンパクトSUVのカテゴリーの中ではかなり早い時期に導入されたモデルだった。

2010年に発売され、日本や欧州などで人気車になったが、2019年にフルモデルチェンジされた2代目は欧州のみで発売。日本では売られていない。

その代わりに今回日産は、同社のタイ工場で生産する新型キックス e-POWERを導入してきた。

日産/ジューク
日産 ジュークカタログを見る
新車価格:
177万円353.3万円
中古価格:
39万円212.3万円

2代目ジュークが日本では導入されなかった理由とは

2代目の新型ジュークを日本で発売しなかった理由は、車両の性格が日本市場に合わなくなったからだ。

新型ジュークが搭載するエンジンは直列3気筒1リッターターボで、トランスミッションは2組のクラッチを使う7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)と6速MTになる。

日産によると「先代ジュークでは後席と荷室の狭さも指摘されたので、販売車種を車内の広いキックスに変更した」という。

ベースのキックスは既に2016年には世界デビュー済みだが…

キックスは、北米、中国、タイなど世界各国で売られ、海外で最初に発売されたのは2016年だ。従って全くの新型車とは言えないが、日本で売られるのは直列3気筒1.2リッターエンジンをベースにしたシリーズ式ハイブリッドシステム“e-POWER”搭載車のみの設定となる。

キックスe-POWERは海外でも2020年5月に発表されたばかりだ。しかもこのタイミングで、内外装デザインのマイナーチェンジも図られた。最新システムの搭載やデザインまで含めると、もともと未導入だった日本では「新型車」と表現できなくもないだろう。

[筆者:渡辺 陽一郎/撮影:日産自動車・MOTA編集部]

次回デザイン&インテリア編の更新は7月6日!

日産 新型キックス e-POWERの詳細解説、第一弾の概要はいかがでしたか。ジュークの後継モデルが導入するまでには、様々ないきさつがあったようです。

次回の新型キックス e-POWER 詳細解説はデザイン&インテリア編をお届け。コンパクトながら広い室内空間を確保できた秘密についてご紹介します。7月6日に公開予定です。お楽しみに。

主要スペック

日産 キックス 主要スペック比較表

グレード名

X

X ツートーンインテリアエディション

全長×全幅×全高

4290mm×1760mm×1610mm

4290mm×1760mm×1610mm

ホイールベース

2620mm

2620mm

駆動方式

2WD(FF)

2WD(FF)

エンジン種類

HR12DE(EM57)

HR12DE(EM57)

総排気量

1.198L

1.198L

価格

275万9900円

286万9900円

※スペックは日産社内測定値 。価格はいずれも消費税込み

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

日産 キックスの最新自動車ニュース/記事

日産のカタログ情報 日産 キックスのカタログ情報 日産の中古車検索 日産 キックスの中古車検索 日産の記事一覧 日産 キックスの記事一覧 日産のニュース一覧 日産 キックスのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる