日産 新型エクストレイルはe-POWER搭載で2020年中にもフルモデルチェンジか!? 燃費や価格を大胆予想|最新情報

  • 筆者: MOTA編集部

【2020年6月16日情報更新】新型エクストレイルが世界初公開

北米日産は2020年6月15日、新型エクストレイル(米国名:ローグ)を世界初公開した。次期エクストレイルの詳細を豊富な画像とともにご紹介しよう。

▼以下の記事は2020年2月7日時点の情報です。最新情報は↑上記リンク記事↑をご確認ください。▼

新型エクストレイル最新情報! 2020年中デビュー!? e-POWER搭載で燃費大幅改善に期待大

e-POWER拡張計画で見えてきた新型エクストレイルの未来

事の発端は2018年4月に発表された日産の中期計画「Nissan M.O.V.E. to 2022」。この中には日産の電動化の促進、すなわち2022年までの、新型電気自動車3車種とe-POWER搭載車5車種の国内市場への投入が含まれている。

これまでにe-POWERが搭載されているのはノート、セレナの2車種。この流れで次にe-POWERが搭載される車種といえば、販売台数的に、エクストレイルが含まれるのは必至といえるだろう。他にあるとすれば、次期ジュークや次期マーチ、もしかすると大穴で次期エルグランド!?

日産/エクストレイル
日産 エクストレイルカタログを見る
新車価格:
351万円533万円
中古価格:
27万円1,758.5万円

現行型デビューから7年、そろそろ次期型が登場!?

国産車の場合、フルモデルチェンジは4~5年に一度、マイナーチェンジは2~3年に一度行われている。エクストレイルの場合、2013年に現行型のフルモデルチェンジが、2015年に大きなマイナーチェンジが行われている。初代が約7年、2代目が現行型に切り替わるまで約6年が経過し、それぞれフルモデルチェンジしていることを考えると、2020年中にも4代目へフルモデルチェンジするはずだ。

このタイミングで、同時にエクストレイルにもe-POWER搭載グレードが新設される公算が大きい。

日産 新型エクストレイルの販売価格を大胆予想

現行モデル同様に200万円台中盤~300万円代後半か

エクストレイルが属する中型SUVクロスオーバーは、相変わらず各社こぞってライバルを投入している激戦区状態。トヨタが満を持して投入したC-HRにはじまり、スバル フォレスター、マツダ CX-5、三菱 アウトランダー、さらに今春登場のニューモデルである三菱 エクリプスクロスと、強力なライバルが多い市場だ。価格帯はいずれも200万円台中盤~300万円代後半に収められているので、新型エクストレイルも装備の追加などで若干の価格上昇は有りつつも、このラインを大きく外してくることはないだろう。

しかし、ここにe-POWER搭載車が追加されることで若干話が変わってくる。すでに販売されているノートやセレナにおいて、e-POWER搭載車は+30~40万円程度高額な設定になっているのだ。そのため新型エクストレイルは、価格の上限が400万円に届くか、上回る可能性もある。

そのあたりの情報を踏まえ、現行販売されているライバル車種から、エクストレイルの価格を予想してみた。

ちなみに表でエクストレイル(現行)やCX-5の価格の上限が高いのは、装備充実の上級グレードや、福祉車両グレードが充実しているためだ。

メーカー車種価格

日産

エクストレイル(現行)

219.8~384.5万円

日産

エクストレイル(次期型)

240~410万円前後?

トヨタ

C-HR

251.6~292.9万円

マツダ

CX-5

249.5~352.6万円

スバル

フォレスター

241.9~312.9万円

三菱

アウトランダー

253.8~328.4万円

外観デザインのヒントはコンセプトカー“Xmotion”にあり!

デトロイトで公開された“Xmotion”(クロスモーション)が鍵

新型エクストレイルのデザインを占う上で大事なのが、日産が2018年1月のデトロイトモーターショーで公開したコンセプトカー“Xmotion”(クロスモーション)だ。中型SUVらしい車格と“X”という文字から、次期型エクストレイルの姿を表しているのは確実と判断してしまいそうだが、実はこのコンセプトカーにはこれ以外に、日産が北米で販売しているSUV、パスファインダーの次期型であるとの説もある。

Xmotion(クロスモーション)は内装に日本建築にインスパイアされたデザインや素材を多用しているのが特長で、これが海外向け車両のコンセプトであるといわれる所以だ。しかし、より迫力を増したVモーション・グリル、現行型エクストレイルと似たデザインのテールランプなど、次期型への伏線となる要素は多い。

市販化にあたってどのようなデザインに落とし込んでくるか、今から期待したいところだ。

ボディサイズはどうなる?

次に新型エクストレイルのボディサイズを予想してみたい。先に紹介したコンセプトカー“Xmotion”(クロスモーション)のディメンションを見るに、現行エクストレイルよりも高さと幅がアップしている印象を受ける。もっとも現行エクストレイルでも幅が1820mmあり、これ以上広げると国内ユーザーの抵抗が予想される。何とか全幅を大きく変えず、この魅力的なデザインを再現してほしいものだ。

メーカー車種全長全幅全高

日産

エクストレイル(現行)

4690mm

1820mm

1740mm

日産

エクストレイル(次期型)

4700mm前後?

1820mm前後?

1760mm前後?

トヨタ

C-HR

4360mm

1795mm

1550mm

マツダ

CX-5

4545mm

1840mm

1690mm

スバル

フォレスター

4610mm

1795mm

1715mm

三菱

アウトランダー

4695mm

1810mm

1710mm

内装・インテリアデザインはどうなる?

先に触れたとおりコンセプトカー“Xmotion”(クロスモーション)は、日本の建築や自然をモチーフにした内装デザインが印象的だった。具体的には富士山をイメージしたレッドの内装や、日本建築における梁をイメージしたアームレストなど、その作り込みは正直、どこまで市販化に繋がるのか不安になるほど凝ったものだった。

近年はレクサス LSの内装に、折り紙に着想を得たトリムや切子細工がモチーフのオーナメントが採用されたが、これに似たアプローチとも言える。しかしこれはあくまで最上級セダンの話。若者メインで販売されるSUVにここまでの装備がつくかどうかは、懐疑的にならざるを得ない。

またコンセプトカー“Xmotion”(クロスモーション)はデザイン上、3列シート車は難しいように見える。マツダがCX-8を発売したことで注目を集めつつある3列シートSUVだが、実はエクストレイルが先駆者だった。新型エクストレイルにも3列シート車が設定されることに期待したい。

プロパイロット2.0搭載!? 新型エクストレイルの安全装備を占う

伝家の宝刀、プロパイロットは新型エクストレイルにも搭載されるか

先にセレナに搭載され、現行型エクストレイルにも搭載されている先進安全技術“プロパイロット”。矢沢永吉氏の登場したCMでも話題になった同一車線自動運転技術だ。運転支援装備・事故防止技術への要望が高まる昨今、新型エクストレイルにも継承される。さらにスカイラインに搭載の進化版プロパイロット2.0採用も期待が高まる。

またライバルのマツダ CX-5がJNCAP自動車アセスメント試験で最高成績を収めていることもあり、衝突安全性能アップにも抜かりなく対処すると思われる。

アラウンドビューモニターなど、既存の人気装備もさらに進化

現行型エクストレイルに搭載されている先進安全装備はほかにもある。障害物を検知して自動ブレーキを作動させるインテリジェント エマージェンシーブレーキや、駐車時に車両を俯瞰した様子をモニターに表示して接触を防ぐインテリジェント アラウンドビューモニターなどだ。

これらの装備も現行型で評価が高いので、性能面を更に磨き上げると見て間違いないだろう。

2020年デビューの次期三菱 アウトランダーと兄弟車に? エクストレイルPHEVはあるのか!?

三菱自動車工業とアライアンスを組み、軽自動車の共同開発などを行っている日産だが、SUVにおいても協業があるとの噂が聞えてくる。

三菱も現行型アウトランダー/アウトランダーPHEVのデビューは2012年。こちらもフルモデルチェンジ待ったなしの状況。2019年、東京モーターショー2019などに出展されたコンセプトカー「MITSUBISHI ENGELBERG TOURER(ミツビシエンゲルベルクツアラー)」が新型アウトランダーを示唆しているとも言われており、エクストレイルと同じく2020年中にも新型が発表される模様だ。

基本的なプラットフォームやパワートレインの共有もあるだろう。したがって日産のe-Power技術やEV技術が盛り込まれたPHEV(プラグインハイブリッド)モデルとなるのは間違いない。もちろんエクストレイルに投入される可能性も高そうだ。

新型エクストレイルのライバルは?

新型エクストレイルのライバルとなるのは、主に先に上げたトヨタ C-HR、マツダ CX-5、スバル フォレスター、三菱 アウトランダー、そして2019年春に国内導入を明言しているトヨタ RAV4となる。車格の近いトヨタ ハリアーやランドクルーザープラドは車両価格が大きく上昇するため、似ているようで直接のライバルにはなりづらい。

実はエクストレイル、このボディサイズとSUV然としたルックス、充実の装備をしていながら、ベースグレードの価格が抑えられており、若者にも手が届きやすい一台となっている。この部分は新型になっても変えずに堅持してほしいものだ。

日産 エクストレイルってどんなクルマ?

2000年にデビューした本格派SUV

エクストレイルは2000年に登場したSUVだ。販売開始当初は“ザ・SUV”といった雰囲気のワイルドで角ばったデザインが特徴的だった。水に強い撥水シートやトランクルームの床下収納など、アウトドアスポーツを嗜むユーザーを意識した装備と宣伝で若者の人気を掴み、当時のSUVブームと相まって人気車種に躍り出る。

2007年、キープコンセプトでフルモデルチェンジした2代目はボディサイズを拡大。さらに機能性も高め、エクストレイルのブランドを確固たる地位へと押し上げた。また2代目ではクリーンディーゼルエンジン搭載車も登場している。

3度目のフルモデルチェンジで都会的な顔つきに

2度目のフルモデルチェンジで、アウトドアシーンでの便利な機能をそのままに、よりシティSUV寄りの都会的なデザインにシフト。またパワートレインでは、クリーンディーゼルが廃止され、代わりにハイブリッド搭載グレードがラインナップに加わる。また2015年のマイナーチェンジで現在のスタイルとなった。ちなみに3代目からは、北米で日産 ローグという名前で販売されている。

エクストリームスポーツとコラボしたユニークなPRが話題に

過去のエクストレイルのPRを見ると、ゲレンデでプロスキーヤーと対決したり、大自然や廃墟を回る世界一過酷なゴルフ大会を開催してみたり、はたまた陸海空を股にかけたピザデリバリーを行ったりとユニークなものが目立つ。いずれもエクストレイルの走破性と、アウトドアシーンでのユーザビリティを伝えるためのもの。

メンバーにプロのスポーツ選手を起用しているものもあり、これだけでも見応えたっぷり。このユニークな宣伝は、新型がデビューした後もぜひやってほしいところだ。

次期エクストレイルに搭載予定のe-POWERって?

エンジンで発電、電力し燃費アップを可能にする新技術

e-POWERは日産自動車が開発した次世代パワートレインの名称。その正体は小排気量の1.2リッターエンジンとモーター、バッテリーを組み合わせ、エンジンは発電のためだけに使用し、発電した電気で駆動するというもの。

電気自動車の航続距離の短さ、充電時間の長さというネガを克服しつつ、従来のハイブリッド車以上の低燃費を達成している。電気駆動ゆえのトルクの大きさや、回生ブレーキのおかげでアクセルを緩めるだけでスムーズに減速ができ、加減速が容易な点も人気の理由。

これまでコンパクトカーのノート、ついでミニバンのセレナに搭載されており、次にどのモデルに搭載されるかに注目が集まっている。

e-POWER搭載車と非搭載車の燃費を比べてみる

参考までに現在販売されているノート、セレナで、それぞれe-POWER搭載車と非搭載車の燃費を比較してみた。いずれの車種でも、e-POWER搭載によりカタログ燃費が向上しているのが判る。

車種グレードJC08燃費

ノート

1.2 e-POWER X

34.0km/L

1.2 X

23.4km/L

セレナ

1.2 e-POWER X

26.2km/L

2.0 X

17.20km/L

現行型エクストレイルにもハイブリッドはあるが、燃費はe-POWERには劣る

現行のエクストレイルにもハイブリッドグレードは存在しているが、無論これはe-POWERではない。2リッター直列4気筒エンジンにリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、基本的にはエンジンで駆動しつつ、必要に応じてモーターがアシストをするタイプのハイブリッドになる。

エンジン自体の排気量が大きいのに加え、エンジンへの依存度も高いので、必然的にe-POWER搭載車ほどの燃費の伸びは期待できない。ここで参考までに、現行エクストレイルのハイブリッド車とガソリンエンジン車も比較してみたい。

車種グレード燃費

エクストレイル

2.0 20X ハイブリッド

20.8km/L

2.0 20X

16.4km/L

2.0 20X ハイブリッド 4WD

20.0km/L

2.0 20X 4WD

15.6km/L

現行型でもハイブリッドのほうが燃費が優れているのは言うまでもないが、e-POWER搭載で、新型エクストレイルの燃費はさらに向上することが期待できる。ノート、セレナでそれぞれe-POWER搭載車の燃費が非搭載車に比べて1.5倍程度伸びていることを考えると、2WDで25km/L程度、4WDで23km/L程度の燃費が期待できる。

もっともこれはe-POWERだけでどれだけ伸びるかの算段なので、ほかの環境技術を組み合わせることで、さらに燃費が向上する可能性も高い。SUVというとどうしても燃費性能には多少目を瞑らないといけないイメージがあるが、エクストレイルのe-POWER搭載により、その風潮にも風穴が開くことに期待したい。

コンセプトカー Xmotion(クロスモーション)を動画でチェック

▲本記事は2020年2月7日時点の情報です。最新情報は↓上記リンク記事↓をご確認ください。▲

【2020年6月16日情報更新】新型エクストレイルが世界初公開

北米日産は2020年6月15日、新型エクストレイル(米国名:ローグ)を世界初公開した。次期エクストレイルの詳細を豊富な画像とともにご紹介しよう。

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MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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