レクサス CT200h 実燃費レビュー【一般道編】(1/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
プリウスの不満が解消されている点が好印象
ダッシュボードに設けられた深いブルーに塗装されたエンジン始動ボタンを押すと、レクサス各車に共通するピアノの効果音が流れ、メーターパネルが照らし出されてくる。
エンジンを備えたレクサスならば、タコメーターの針が振れ、微かなアイドリング音を伴うところだが、CT200hはハイブリッドカーなので、まったく音がしない。
メーターパネル内の“ready”の表示を確認して走り出す。路地なので、時速20キロの制限速度がある。
CT200hは、モーターとバッテリーだけで走る航続距離がプリウスよりも長い。最初の赤信号で停まるまでの1キロ弱なんて、余裕でEVモードだけで走り切ってしまった。
レクサス CT200hには、すでに横浜で開かれたメディア向け試乗会で乗っている。トヨタ プリウスとパワートレインを共用しながらも、シャシーや足回り、ボディなどはまったくの専用設計だ。
プリウスで不満だった、静粛性の低さやハンドルからの手応えの頼りなさ、粗雑な乗り心地などがCT200hではずいぶんと改善されているのに好印象を抱いた。
もちろん、プリウスとCT200hでは開発時期も異なるし、ブランドが違うのだから、印象が同じではないのは当然のことだ。
しかし、同じパワートレインを用いながらも、燃費値のために犠牲にしているものが少なくなかったプリウスに対して、CT200hは何をどれだけ身に付けているのだろうか。
試乗会では判明しなかった点を明らかにするべく、甲州街道へ合流した。
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