三菱自の「燃費不正」で問題視されているJC08カタログ燃費はどう決めている?(1/2)
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- 筆者: 国沢 光宏
JC08テストドライバーは超腕利き。F1ドライバーに匹敵?
三菱自動車の燃費不正問題を解り難くさせているのが「燃費計測方法」について、である。クルマ通であってもJC08のカタログ燃費をどうやって決めているのか御存知ないと思う。実際の燃費と全く違うから気にしない?
以下、解りやすく説明するので、誰かに聞かれたら教えてあげて頂きたい。
計測はシャシダイナモメータと呼ばれる、屋内の固定式装置を使う。車体を大きな回転ドラムの上に固定し、ドライバーが画面に表示される指定速度を追いかけていく。
ちなみに自動車メーカーのJC08テストドライバーは超腕利き。F1ドライバーに匹敵するくらいの技量を要求される。
回転ドラムには当然ながら抵抗を掛ける。トレーニングジムのエアロバイクの場合、抵抗なしにすると空回してトレーニングにならない。それと同じ。抵抗は基本が「車重」。
JC08の場合、乗用車を16クラスに分けた。例えば車重900kgだと、車重856kg~970kgというクラスに属し、共通の抵抗になる。
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