“4WDの三菱”が誇る7タイプの4WDを雪上で体感!三菱4WD雪上試乗レポート(2/2)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:三菱自動車
三菱の最新4WD「電子制御式S-AWC」
試乗したモデルのなかでいちばん最新&最適、そして快適だったのはアウトランダーPHEVに採用される電子制御式4WDのS-AWCだった。
前後が独立したモーターで制御され、フロントには左右輪の駆動力や制動力をコントロールするAYCを採用。FFベースということもあって、強い駆動を必要とする際にも十分なように、フロントはエンジン+モーター、リアは電気モーターで駆動する。
センターコンソール上には4つのドライブモードが選べるスイッチがあり、乾燥舗装路~ウエット路では“NORMAL”、雪道など滑りやすい路面での安定性の高い走りが可能な“SNOW”、悪路や登坂路、スタック時に頼もしい本格的な4WD性能を発揮する“LOCK”、そして通常は燃費性能を高め、滑りやすい路面状況になると4WDとなる“AWC ECO”が選べる。
今回はまずNORMALモードで走行し次に、ASC(横滑り防止装置)をオフにして素の4WD状態も体験した。
ASCオフでは発進時のスリップは強く、所々でとくに滑りやすいアイスのような路面ではまさに空回り感がある。が、コーナーではアクセルを踏み込むほどに曲がろうとする感覚、クルマが「そんなに曲がりたいの?わかった、じゃ内側のタイヤにブレーキを多めにかけるよ」とさり気なく働く様子もわかり、S-AWCの効果をリアルに体験できた。もちろんそれにも限界があることを注記しておく。
また、電気モーターはメカニカルなタイプよりもレスポンスに優れる点も特徴。「ココなら多少はとっちらかっても大丈夫」とわかるコース上ではASCオフの状態で滑りながら路面を掻き、しかし曲がることの面白さもわかったからこそ、ASCオンの状態で走る安定と安心をより理解することもできた。
シットリウットリのPHEVの4WDに対し、腕っぷしが太くなるほどの頼もしさがあるパジェロの4WD
久しぶりの試乗となったパジェロはダイナミック!3.2リッターディーゼルターボエンジンを搭載したこのモデルはとにかくよく走る。
タイヤは他モデルと同様に横浜ゴムのジオランダ―を装着していたから、足元の条件はイコールのはずなのだけれど、力強く野太いディーゼルのトルクを足元に伝える“スーパーセレクト4WD-II”はFR的な駆動配分を雪上でも発揮。
アウトランダーPHEVでは「これは安心で快適な4WDだわ~」とシットリウットリ走るオンナがソコにいたはずなのに、パジェロに乗って「オレ、やっぱ4WD好きだわ」と腕っぷしが太くなるほどの頼もしさを実感できた。
様々な三菱の4WDを乗り比べたことで、それぞれの4WDが長い歴史を持つ三菱のプライドと、これまでの高い技術がともに与えられていることがよくわかった。雪道で単にトラクションをかけるだけじゃない、積極的に走り、曲がり、止まることへのこだわりは舗装路ではより快適で楽しく、燃費性能にも貢献する走りを可能にしている。が、もちろん過信は禁物。ここで壁ドンは避けましょう(苦笑)。
[レポート:飯田裕子]
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