三菱 ekワゴン&ekスポーツ 新型車徹底解説

  • 筆者:
  • カメラマン:原田淳
三菱 ekワゴン&ekスポーツ 新型車徹底解説
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新型「eKワゴン」「eKスポーツ」誕生

世代や性別を超えて幅広く支持される“軽自動車の新しいスタンダード”を目指して開発され、2001年10月に発表された初代eKシリーズは、「シンプル・クリーン・ベーシック」なデザイン、乗降性/居住性と立体駐車場の利用を両立した「セミトール・パッケージング」、アイデア溢れるユーティリティで、シリーズ全体48万台以上を販売し、三菱自動車のベストセラーカーになった。

2代目となる新型「eKワゴン」「eKスポーツ」は、初代で確立した実用的でベーシックな、軽乗用車のスタンダードとしてのポジションを踏襲しつつ、高い評価を得たコンセプトをさらに充実。従来のユーザーや、駐車場での行動観察、子ども会でのお母さんへのアンケートなど、様々な調査を実施し、その結果の“新しい発見”を、新アイテム(進化)および各部の様々な改良(深化)とし、乗員全てが「便利」「安心」「気持ちいい」を体感できる日常生活でのパートナーとしての「いい軽ワゴン」を実現した。

エクステリアは、セミトール&ロングルーフの箱型シルエットを基調に、豊かな張りのある面構成とホイールフレア部などのキャラクターラインとを組み合わせ、シャープさとメリハリ感をほどよく演出し、初代のアイデンティティを継承。インテリアは、家電製品の親しみやすさとデジタル機器の精緻さを調和し、機能性と遊び心を盛り込んだ心地よい空間となっている。

インナーレール式電動スライドドアを採用

新型eKワゴンの大きな特徴として、ボンネット型の軽乗用車として初の装備となるインナレール式電動スライドドアの採用がある。ドア閉時にレール部が見えないスッキリとしたエクステリアを実現している。運転席スイッチやキーレスエントリーキーで開閉が可能なこの電動スライドドアは、後ろに障害物があったときなどのことを考え、ドア後端が車体の後端より出ない設定とするなど、両手に荷物を抱えている場合や、狭いところで後席の子供が降りる場合など、子供のいるファミリー層の日常生活が想定されている。

また、ユーザーの車内カスタマイズのニーズに応え、「マルチポジションユーティリティ」を装備。インストルメンタルパネル中央下部と、助手席シートバック背面に装着された同じ規格の取り付け部にキッズ用テーブルやポケット類など、様々なユーティリティアイテムを 自由に取り付け・移動・交換することができる。その他、オプションでこれまでの軽自動車にはないハイグレードサウンドシステムや三菱マルチエンターテインメントシステムを設定するなど、運転手も同乗者も、みな快適に過ごせるような軽自動車となっている。

新型「eKスポーツ」も同時に登場

スポーティな走りやスタイルを好むユーザー向けの「eKスポーツ」も同時に誕生。従来型のクールでグラフィカルな構成に対し、今回はホットでマッシブな構成とすることにより押し出し感を強調。

ディスチャージヘッドライトと特徴的なポリカーボネイト製グリルの組み合わせにより、シャープな黒の一文字を際立たせた専用フロントデザインやサイド&リアエアダム、ルーフスポイラーなどにより、タフな走りを予感させる迫力のスタイリングに仕上げられている。

インテリアは、ブラック基調。デジタル式のスピードメーターとアナログ式タコメーターを組み合わせたハイブリッドメーターや、本革巻きステアリングといったアイテムを採用し、スポーティな空間が演出されている。メーカーオプションで「eKスポーツ」専用RECAROシートも用意される。

「R」にはインタークーラー付ターボチャージャーを装着した3気筒SOHCエンジンが搭載される。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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