ミニ・ジョン・クーパー・ワークス試乗レポート ~スポーツモデル初心者から上級者まで虜にするマルチプレーヤーな走り~/今井優杏(2/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:阿部昌也
ドライバーが一番多くの時間を過ごすのは、やっぱりドライバーズシート
個性的な外観と内装の世界観で独特のポジションを築くMINIだが、先代まではこの肝心のキモである内装がイマイチだった。いや内装そのもののデザインはよかったんだけど、本国仕様では設定出来た純正のナビが、日本仕様ではあの印象的なインパネの大きな丸いリングの中に組み込まれていなかったことがやっぱり、個人的には一番の痛手だったと思う。正直、ナビは国によってかなりシステムに差があるもの。当時はそのマッチングをすることに多大な費用がかかったことから、日本では後付のナビをステーで取り付けるというちょっと悲しい装備しか用意されていなかったのだ。
だけど、存在感で言えば競合なんていないようにも思えるMINIだからこそ、こういう装備の面でのマイナスは“それでもMINIがイイ”っていう強烈なファンしか寄せ付けないような、どこか排他的な雰囲気をクルマ側から醸し出していた。
しかし新型MINIからは、BMWと共用の、しかも最新のナビゲーションシステムが美しく収まった。
アニキ分であるBMW同様、慣れが必要な独特の操作感ではあるものの、パッと目に入るインパネのデザインが美しいことはオーナーにとって大きな喜びだろう。だってドライバーが一番多くの時間を過ごすのは、やっぱりドライバーズシートなのだもの。
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