新型 MINI ONE(ミニ ワン)[2014年フルモデルチェンジ] 試乗レポート/今井優杏(4/5)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:茂呂幸正
商品力も大幅に向上
しかし、出来のイイ1.2リッターターボエンジンもさることながら、何を置いても一番感動したのは、これはモデル全体に言えるコトだけど、やはり『クルマとしての商品価値が格段に向上した』ということに尽きる。
MINIはこれまでもユニークな内装や豊富なアフターパーツで顧客をトリコにしてきたけれど、やっぱり商品として完成度的に弱かった部分は多い。やたら色々凝っているけど、肝心なところに手が届いてないよな…と、本国仕様との差に涙をこらえてきた。
しかし今回はどうだ!
美しいセンターディスプレイが備えられ、ちゃんとそのスタイリッシュな円形ディスプレイの中にナビが表示されるようになったし、先述のドライブモードの制御ももちろん、このディスプレイの中に組み込まれているのだ(余談だがこのドライブモード選択の際、スポーツは『最高のゴーカートフィーリング』、MIDは『際立つMINIの走るよろこび』、グリーンは『効果的な走るよろこび』と英語直訳風な日本語が出てきて、とても愛らしい!)。
かなり可愛い、そしてただ単に可愛いだけではない
ナビゲーションはBMWとほぼ同じシステム。BMWでは4シリーズから採用となった地図のスクロール機能もきちんと備えられている。
ディスプレイの周囲にはLEDライトがはめ込まれていて、これが速度やドライブモード、またはエアコンの気温などを色で知らせてくれるという演出もあり、なかなかに楽しいのだ。
また、そのセンターディスプレイの下にはMINIお馴染みのトグルスイッチ類が並んでいるのだが、今回、スタート/ ストップスイッチが満を持して組み込まれた。もちろんUSBポートも備えている。
率直に言ってこのMINIはかなり可愛い、しかしもう、コイツは『ただ可愛いだけ』ではないのだ。
[レポート:今井優杏/Photo:茂呂幸正]
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