新型 MINI ONE(ミニ ワン)[2014年フルモデルチェンジ] 試乗レポート/今井優杏(2/5)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:茂呂幸正
MINIだけど、3ナンバーボディです・・・
MINI ONEにはエントリーモデルというだけあって、モデル中一番コンパクトなエンジンが搭載された。1,2リッター 直列3気筒 ツインスクロールターボは102psで、最大トルクは1,400rpmというかなり低いところから180Nmを発生させるものだ。
実はボディサイズの拡大から、とうとう皮肉にも3ナンバーを背負ってしまったMINI。何歳になっても少○隊と名乗らなければならないあのアイドルグループにも似た哀愁をやや感じないでもないが、名前の意味さえ深く考えなければ仕上がりは見事。
なんといっても最大トルクが1,400rpmからと、繰り返すようだがかなり低いところから生まれてくるので、試乗してすぐ、駐車場から出て一般道に合流するあたりから、すでに背中を押されるような勇ましいトルクを感じることが出来る。よって、ボディサイズの拡大をわずらわしく思うことはないだろう。むしろ先代MINI ONEの1.6リッター NAエンジンに加速の面ではやや勝っているように感じるほどだ。ぐっと押し出される感覚は単純に爽快だし気持ちいい。
MINI ONEは「きっちりシャッキリすっきり」!
ここのところ、ダウンサイジングエンジンといえば極端に環境方向に味付けされるのが常で、まず踏み始めは燃料を薄く噴射して燃費を稼ぐ、場合とトランスミッションによっては2速で発進させ、さらに燃費を稼ごうとするためにさらにスカスカした踏み始めとなる、やっと速度に乗ってきたところでボヘ~っとターボをマイルドに効かせる…なんてことも多々あり、『燃費がイイのは嬉しいけども、コレじゃストレスたまるわ~』なモノが多いと感じる。
その辺MINI ONEはもっとスッキリ明快。
きっちりシャッキリすっきり、言葉にしたらそんな感じ。踏んだらきっちり加速するし、アクセルの踏み代に対してレスポンスはシャッキリ、早い段階ですっきりと航続に入ることが出来るのだ。もちろんステアフィールも負けじとレスポンスの高い仕上がり。ええやんか!
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