メルセデス・ベンツ V350L 試乗レポート/桂伸一(1/3)
- 筆者: 桂 伸一
- カメラマン:茂呂幸正
う~ん、はたしてコイツをミニバンと呼んでいいものか?
Vクラスが新型に進化したのは今年1月のこと。基本骨格は同じながら見た目は大幅に変化した、いわゆるビッグマイナーチェンジである。
そのメニューは、まず現行のメルセデス・ベンツに共通するフロントマスクに統一された。エクステリアはボディ末端のエアロパーツ類のデザインを変更。さらにスポーティーな走行性能と快適性を引き上げるためにサスペンション・チューンを変更したことが大きい。
日本でこれを“ミニバン”とひとくくりに呼ぶのは抵抗を感じるほどビッグサイズのMPV(マルチパーパスビークル)である。特に、試乗したV350Lはロングボディ。全長x全幅x全高は5015x1910x1930mmの、ワンルームのような、四隅までキッチリ四角く広い室内容積を有するのが最大の特長である。
ボディは標準とロングの2種類。ホイールベースはどちらも3200mmと長大で、フラットな室内は前後にも長い。
バリエーションは標準ボディのV350トレンドと、上級モデルがV350アンビアンテと、V350アンビアンテ・ロングの3タイプ。エンジンはV6 3.5Lとミッションはすべて5速ATで統一された。
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