メルセデス・ベンツ 新型Sクラス「S550 プラグインハイブリッド ロング」試乗レポート/渡辺陽一郎(1/3)

メルセデス・ベンツ 新型Sクラス「S550 プラグインハイブリッド ロング」試乗レポート/渡辺陽一郎
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裕福な人ほど節約をする!?

メルセデス・ベンツ 新型Sクラス「S550 PLUG-IN HYBRID long」試乗レポート/渡辺陽一郎

「裕福な人ほど節約をする」と言われる。いろいろな意味があると思うが、好意的に解釈すれば、「ムダ遣いをしていたらお金は貯まりませんよ」というアドバイスだろう。これをクルマ好きに当てはめたらどうなるか。「優れたクルマに乗りながら、燃料代は賢く抑える」となるのではないか。

「メルセデス・ベンツ Sクラス」に、『S550プラグインハイブリッド ロング』が加わった。取材に出かけて思ったのは、その「裕福な人ほど節約をする」という話だ。

しかしこのように解釈するのは、私の思考パターンにちょっと問題があるためらしい。S550プラグインハイブリッドロングのコンセプトは、あくまでも化石燃料の節約、二酸化炭素の排出抑制というエコロジーだ。燃料代の節約は結果のひとつで、目的ではあり得ない。

パワートレインはS400ハイブリッドとは別もの

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2013年に登場した新型Sクラスでは、ベースグレードが「S400ハイブリッド」になる。V型6気筒の3.5リッターエンジンにモーターを組み合わせた。となれば、これに充電機能を加えたのがプラグインハイブリッドに思えるが、実際には別のパワーユニットだ。

「S550」という名称からも分かるように、S550プラグインハイブリッド ロングは動力性能を高めた。V型6気筒の3リッターエンジンにツインターボを装着し、これにモーター駆動を組み合わせている。エンジン性能は最高出力が333馬力(5250〜6000回転)、最大トルクが48.9kg-m(1600〜4000回転)に達する。S400ハイブリッドに比べると、27馬力/11.2kg-mの上乗せだ。さらにモーターも異なり、最高出力は85kW(115馬力)、最大トルクは350N・m(35.7kg-m)。これもS400ハイブリッドを65kW/100N・m上まわる。

このようにS550プラグインハイブリッド ロングは、S400ハイブリッドとは違う高出力のエンジンとモーターを搭載して、両方を合計したシステム最高出力は442馬力だ。車名が示すように、従来のノーマルエンジンでいえば5.5リッター並みの動力性能になる。

毎日の通勤で「エンジンを始動させない」性能を

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プラグインハイブリッドで重要なのは駆動用電池の容量だ。電池容量と電力消費率によって、充電された電気によって走れる距離が決まる。

S550プラグインハイブリッドロングが搭載する駆動用リチウムイオン電池の総電力量は8.7kWh。プリウスPHVは4.4kWh、アウトランダーPHEVは12kWhだから、両車の中間的な電力量になる。

アウトランダーPHEVと違って急速充電器には対応しておらず、200V電源で充電する。電池残量が10%の状態からほぼ満充電されるまでの所要時間は約4時間だ。

フルに充電した状態で走れる距離は約33km。これは条件の良いルートでの計測だが、日本の都市部でも25~30km程度は走れるという。

1回の充電で走行可能な距離が短いようにも思えるが、ドイツでは通勤距離が30km前後のユーザーが多いらしい。となれば自宅と職場の両方で充電すると、エンジンを始動させずにモーター駆動だけで通勤できるわけだ。そして環境意識の高いユーザーにとって、「毎日の通勤でエンジンを始動させない」ことは、かなり魅力的だという。

[エコ運転支援機能も充実・・・次ページへ続く]

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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